『最高の花婿 アンコール』(原題:Qu’est-ce qu’on a encore fait au Bon Dieu?)
監督:フィリップ・ドゥ・ショーヴロン
出演:クリスチャン・クラヴィエ,シャンタル・ロビー,アリ・アビタン,メディ・サドゥン,
フレデリック・チョー,ヌーム・ディアワラ,フレデリック・ベル,ジュリア・ピアトン,
エミリー・カン,エロディ・フォンタン,パスカル・ンゾンジ,サリマタ・カマテ他
シネ・リーブル梅田にて、前述の『恐竜が教えてくれたこと』の後に。
コロナ騒動で公開が延び延びになっていた本作。
とても面白かった『最高の花婿』の続編です。
お金持ちで超保守的なヴェルヌイユ夫妻。
いずれも美人の娘4人が結婚相手に選んだのは、
長女がアラブ人、次女がユダヤ人、三女が中国人で、
最後に残った四女ぐらいは普通にフランス人と結婚してくれるものだと思いきや、
コートジボワール出身の黒人でした。というドタバタが前作。
娘の選んだ婿たちだからと、戸惑いながらもつきあってきた結果、
今もまだいろいろないこともないが、孫に恵まれて幸せいっぱい。
なのに、フランスでの自分たちの扱いに不満を持つ婿たちが、移住すると言い始める。
妻である娘たちもそれぞれ大賛成で、とっとと会社を畳んで家を売り払いにかかる。
娘が4人とも異国へ行ってしまう。孫と会えなくなってしまう。
ヴェルヌイユ夫妻はその事態をなんとか阻止しようと、あの手この手を考える。
一方、四女ロールの夫シャルルの妹が結婚することに。
シャルルの父親は大喜びで、「娘が普通に結婚するするのは躾の賜物」と
ヴェルヌイユ夫妻に自慢げに話すが、実はシャルルの妹はレズビアン。
当然のことながら相手は女性で……。
前作のほうが笑った気はしますが、この続編もかなり面白かった。
劇場のあちこちから笑いが聞こえてきたのは嬉しいこと。
なんだかんだでとてもいい家族なんですねぇ、この人たち。
フランス万歳ではあるのですが、どこの国の人のことも貶めたりしていない作品です。
自分の子どもが国際結婚すると言っても今時そんなに驚かないでしょうけれど、
どうしようと思うことがあればぜひ本作をご覧ください。
明るくなれます。ありがとう。
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