《ら》
『ラ・ヨローナ 泣く女』(原題:The Curse of La Llorona)
2019年のアメリカ作品。
ホラー苦手と言いながら、ここ数年は劇場でよく観ています。
これはさすがに怖そうだと思ったけれど、
スペイン語やポルトガル語圏のホラーに惹かれてしまう私。
好奇心に勝てずにAmazonプライムビデオにて。
17世紀のメキシコ。絶世の美女ヨローナが、夫の浮気に腹を立て、
息子ふたりを溺死させたうえで自殺。
時代も場所も変わって1970年代のアメリカ・ロサンゼルス。
ケースワーカーのアンナは、虐待の疑いのある母親から息子ふたりを引き離して保護。
ところが息子たちは施設から抜け出した様子で、溺死体で見つかる。
それ以来、アンナの息子クリスと娘サムが何者かに狙われて怯えるようになり……。
PCで観たら、劇場より画面との距離が近い分、怖かった。
ヨローナ=泣く女の顔は最初から最後まで直視できず(笑)。
気になっていたから観てスッキリ。私には十二分以上に怖かったです。(^^;
《り》
『リグレッション』(原題:Regression)
2015年のスペイン/カナダ作品。
アレハンドロ・アメナーバル監督が実際に起きた事件に着想を得たとか。
監督が基にしたと思われるのはマクマーティン事件(マクマーティン保育園裁判)。
1990年のミネソタ州。17歳のアンジェラが教会に逃げ込む。
牧師の話によれば、彼女は実父ジョンから性的暴行から受けていた模様。
刑事ブルースが取り調べると、ジョンは当時の記憶が欠如していると言いつつも
娘がそういうならばそうに違いないとあっさり容疑を認める。
ジョンの記憶を取り戻すため、精神科医ケネスの協力のもと退行催眠治療を施したところ、
この事件には悪魔崇拝のカルト集団が絡んでいることが判明。
しかもブルースの同僚ジョージもその集団の一員であるらしく……。
批評家の支持率はどん底だったと聞きますが、それなりに面白かった。
同様に悪魔崇拝を扱った『ヘレディタリー/継承』(2018)が絶賛されたのに、
なぜ本作は駄目だったのかを考えると、科学的見解を付与したのが要らぬことだったのかと。
『ヘレディタリー』があくまでオカルト趣向だったのに対し、
こちらはすべてアンジェラの仕組んだ嘘で、大人はこの美少女に騙されただけだというオチ。
それにしてもアンジェラ役のエマ・ワトソンって優等生すぎて鼻につく(笑)。
ブルース役のイーサン・ホークは急激に老けた印象。
この人、頭巾でもかぶったらオッサンよりもオバハンっぽい顔じゃなかろか。
ケネス役のデヴィッド・シューリスはよかったです。
《る》
『LUPIN THE IIIRD 峰不二子の嘘』
2018年の日本作品。
“ルパン三世”の原点に回帰して若きルパンたちをハードボイルドに描くという、
“LUPIN THE IIIRD”シリーズの第3弾は峰不二子が主役。
心臓病を抱える息子ジーンと二人暮らしの父親ランディは、
ジーンの手術費を用意するために“コドフリーマイニング”という企業の5億ドルを横領。
メイドの峰不二子とともにカリフォルニア東部に身を潜めていたが、
コドフリーマイニングが雇った殺し屋ビンカムに襲われる。
ランディは不二子にジーンを託し、無事だったときの待ち合わせ場所を指定。
しかしいくら待ってもランディは来ず、死んだとしか思えない。
泣きじゃくるジーンを連れて不二子がさらに逃亡を図ると、
横領金の在処を知っていると思われるジーンをビンカムが追いかけてきて……。
お色気もたっぷりの大人用アニメです。巨乳をチラ見せ、ズルイ(笑)。
殺人兵器として育てられたビンカムが不二子に誘われて興奮、
その結果、殺し屋として致命的な隙を作って殺されるのが憐れ。
《れ》
『レッスル!』(英題:Love+Sling)
2017年の韓国作品。
愛する妻に先立たれたギボは、かつてレスリングの代表選手として活躍。
地味なレスリング教室を経営しながら育てた息子ソンウンが、
今や将来有望なレスリング選手に。
ソンウンが五輪に出場して金メダルを獲ることだけがギボの夢。
そんなギボを再婚させようと見合いの話を次々と持ち込む母親。
ソンウンはといえば、何かとギボ父子の世話を焼いてくれる幼なじみのガヨンが好き。
てっきり相思相愛だと思っていたのに、なんとガヨンがギボに想いを寄せていると知る。
嫉妬からギボに反抗心を露わにするソンウンだったが……。
『LUCK-KEY/ラッキー』(2016)、『コンフィデンシャル/共助』(2017)、
『1987、ある闘いの真実』(2017)のユ・ヘジンがギボ役。
てっきりレスリングがメインの話かと思っていたら、恋愛コメディの要素が強い。
シングルファーザーの奮闘に大いに笑わされ、泣くこと必至。
《ろ》
『ロード・オブ・モンスターズ』(原題:Monster Island)
2019年のアメリカ作品。このタイトルですもの(笑)、当然劇場未公開。
深海採掘会社に勤務するシェリーズ。
同僚のライリーと遠隔操作できるロボットで海底を調査していたところ、
その映像が突然途切れてしまう。
上司のビリーに報告したところ、高価なロボットをあきらめたくないと、
ロボットがいるはずの場所まで調べに行くことに。
海底が採掘で荒らされないように環境を保護する団体のサラが
ビリーたちを監視するために同行することになるのだが……。
“カイジュウ”と日本語で発音されていることから一応“ゴジラ”へのオマージュか。
が、絶望的につまらなくて苦笑い。しょぼすぎて茶番もええとこ。
妹とのこの差は何!?
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