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『大人のためのグリム童話 手をなくした少女』

『大人のためのグリム童話 手をなくした少女』(原題:La Jeune Fille Sans Mains)
監督:セバスチャン・ローデンバック
声の出演:アナイス・ドゥムースティエ,ジェレミー・エルカイム,フィリップ・ローデンバック,
     サッシャ・ブルド,オリヴィエ・ブロシュ,フランソワーズ・ルブラン他

3回目の『カメラを止めるな!』の次に。
この日はシネ・リーブル梅田で5本ハシゴを敢行しました。
これは5本ハシゴの2本目。

フランスのアニメーション作品です。
本作が長編デビュー作となるアニメーション作家のセバスチャン・ローデンバック監督。
作画をたったひとりで手がけ、グリム童話の『手なし娘』をアニメ映画化。

水車小屋に暮らす貧しい家族。
ある日、父親の前に悪魔が現れ、金持ちになりたくないかと問うてくる。
水車の裏にあるものと引き換えならば黄金をやってもよいと。

水車の裏にあるのは林檎の木。
これさえ悪魔に渡せば黄金が手に入るのかと、父親は即座に承諾。
すると本当に黄金がざくざく流れてくる。

しかし、それを聞いた母親は愕然とする。
林檎の木には娘が登っているのよ。
あなたは自分の娘を悪魔に売り渡したのよ。

悪魔は娘を手に入れられて喜ぶが、なぜか娘に近づくことができない。
それは娘が体を清めていたから。清い体に悪魔は近づけないのだ。

悪魔が近づくことができるように、体を洗うことを禁じられた娘から悪臭が漂うようになるが、
涙で手を拭っていたために、清い手に邪魔をされてまだ悪魔は近づけない。
そこで悪魔は娘の手を切り落とすよう、父親に命じる。

手をなくした娘は、たったひとりで旅に出る。
そこで思いもよらず、美しい心を持った王子と巡りあうのだが……。

不思議な絵です。
技法にまったく詳しくないので、なんと表現して良いのやら。
背景が透けて、流れるような絵。

あえぎ声が聞こえたり、親子の排泄シーンが描かれたりするアニメはこれが初めて。
まさに、子どもには見せられない、大人のためのアニメーションです。
いろんな教訓が見え隠れして、あらためて凄いと思うグリム童話。

ちょっとクセになりそう。
フランスのアニメって面白い。
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