『映画 クレヨンしんちゃん 爆盛!カンフーボーイズ 拉麺大乱』
監督:高橋渉
声の出演:矢島晶子,ならはしみき,森川智之,こおろぎさとみ,関根勤,
水島裕,置鮎龍太郎,真殿光昭,勝杏里,廣田行生他
まだうっすら寒い甲子園にて阪神vsヤクルト戦を観る予定だった日、
どうせならと今年度初の有休を取って、TOHOシネマズ西宮へ。
この日封切りだった“クレしん”を。今回のクレしんはラーメンだ!
このところ、マサオの様子がおかしいことに気づいたしんのすけたち。
いじめっ子に囲まれるといつもなら泣き出すマサオが、
怯むどころか妙な構えを取ったものだから、逆にいじめっ子が逃げ出したのだ。
何かあるにちがいないとあとをつけてみると、
マサオは中華街“アイヤータウン”へと入っていく。
そこには伝説のカンフー“ぷにぷに拳”の師匠と弟子の女性ランがいた。
カンフーに魅せられたマサオも習っているらしく、
しんのすけたちカスカベ防衛隊のみんなも習おうじゃないかと誘われる。
カンフーになどまったく興味なく、ひたすらラン狙いのしんのすけだが、
師匠によればしんのすけの体は異常に柔らかく、ぷにぷに拳にうってつけ。
自分が誘ったものの、技の習得でみんなから後れを取り、劣等感を味わうマサオ。
一方、アイヤータウンでは“ブラックパンダラーメン”が大流行。
しかしこのラーメンは実は麻薬的な常習性があり、一度食べるとやみつきに。
食べなければイライラして凶暴化してしまうという、恐ろしいラーメンだった。
そうとは知らずに人々がラーメンを食べたがるものだから、
アイヤータウンはブラックパンダラーメンの支店だらけに。
ブラックパンダラーメンの悪い企みに気づいたランは、
ぷにぷに拳の奥義を修得して立ち向かおうとする。
しんのすけたちもそれに協力、覚えたてのカンフー技を駆使するのだが……。
私が子どもの頃のフォークダンスの曲といえば、橋幸夫の“ジェンカ”。
冒頭でしんのすけたちがそれを踊るシーンがあり、
えっ、ジェンカって今でも子どもたちが踊る曲なの?と驚きました。
ほんとに今でも使っているのですか。
しんちゃんでジェンカが聴けるなんて、なんか嬉しい。
で、そのジェンカに泣かされるとは思いもよらず。
悪から救うといっても、怒らない人間にすればよいわけではない。
人間から「考えること」を奪ってはいけないのだと、
いつものことながらクレしんは思い起こさせてくれます。
ツッコミどころはいろいろあるものの、これも“Enjoy the story as it is.”かと。
やっぱりクレしんは止められん。
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