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『曇天に笑う』

『曇天に笑う』
監督:本広克行
出演:福士蒼汰,中山優馬,古川雄輝,桐山漣,大東駿介,小関裕太,市川知宏,
   加治将樹,若山耀人,池田純矢,若葉竜也,奥野瑛太,東山紀之他

封切りになったばかりの作品の中にもっと観たいものがあったのですが、
例のごとく土曜日の晩に外食したら、日曜日は起きるのがツライ。
梅田まで行くのをやめて、TOHOシネマズ伊丹で手を打つことに。
で、すでに朝1回きりの上映になっている本作を。
上映時間94分と短めだから、マイルが貯まらないポイント使用にもってこい。
280ポイントほど貯まっていたうちの6ポイントを使ってタダで鑑賞。

明治時代初期の滋賀県、琵琶湖のほとり大津の町。
数百年にわたりこの町の治安に務めてきた曇(くもう)神社の名物三兄弟。。
長男は第14代当主の曇天火(福士蒼汰)、お調子者の快男児。
町の人々が彼に置く信頼は絶大で、天火はその期待を決して裏切らない。
次男の空丸(中山優馬)、三男の宙太郎(若山耀人)に毎日稽古をつけながら、
天火が10年前に助けた金城白子(桐山漣)に身のまわりの世話をまかせ、
4人で仲良く楽しく暮らしている。

そんななか、町では曇り空がつづき、人々は不安に駆られる。
というのも、「三百年に一度、曇天が続くとき、すべてを滅ぼすオロチが復活する」という言い伝えがあるから。

天火は明るく笑って人々の不安を吹き飛ばそうとするが、
実は言い伝えは本当のことだと知っている。
かつて、日照りに悩まされた町にオロチが現れ、恵みの雨をもたらしたのだが、
今度は人々はオロチのことを気味悪がるようになり、オロチの怒りを買ったのだ。
そのオロチが三百年ぶりに復活することはまちがいない。

右大臣の岩倉具視(東山紀之)は、右大臣直属部隊を招集。
安倍蒼世(古川雄輝)をはじめとする精鋭5名にオロチ討伐を命じる。
そのさい、天火の力も借りるようにと言うが、
お気楽なそぶりの天火をよく思わない蒼世は、
自分たちだけでなんとかできると主張する。

一方、忍び集団の風魔一族がオロチの力を利用して政府転覆を目論む。
こうして明治政府と風魔一族の争いに巻き込まれ、空丸が連れ去られてしまうのだが……。

評判は芳しくないようで、確かにそれもうなずける出来。
福士くんはカワイイけれど、コメディのセンスはイマイチかと。
『ちょっと今から仕事やめてくる』(2017)のような、
軽そうな人(実際は軽い人物ではないけど)の役は良いとして、
本作のようなコメディ要素を含む内容だと、笑えるはずのシーンで笑えない。
それよりも個人的にタイプじゃなかった古川くんがこの役はよかった。
あと、ヒガシはやはり貫禄がありますね。

余談ですが、最近映画を観ていてよく思うのは、笑う演技って難しいなぁということ。
泣く演技はみんなそれなりなのに、
笑う演技となると、自然に見えて上手いと思える人が少ないんだなぁ。
誰かと一緒に泣くのはわりとたやすくできても、
一緒に笑うのは、やろうと思ってできるものじゃないということですね。

冒頭の祭りのシーンは和太鼓などの演奏が楽しく、
大画面で観てよかったと思えるものではありました。
ま、タダで観ていますから。
仮にお金を払って観ていたとしても、金返せというほどもないです。
私のハードルは低いですからね。一応涙ぐんだし(笑)。

エンドロールを見て、ももクロが友情出演していたと知る。
えっ、どこに!? 全然気づかなかった私です。ガクッ。
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