『カレーライスを一から作る』
監督:前田亜紀
第七藝術劇場で観る機会を逸し、京都か神戸での公開を待っていました。
で、先週の土曜日、京都シネマへ。
学生時代を京都で過ごしたにもかかわらず、
映画を観るときはなんとなく京都へは出にくくて、
京都シネマへ行くのもほぼ2年ぶりです。
カレーライスを一から作る。
市販のカレールーを使わない、とか、そんなレベルの話じゃありません。
おったまげます。
南米からアフリカまで、5万キロを踏破した関野吉晴氏。
その様子はフジTVの“グレートジャーニー”で放送されました。
外科医で探検家の関野さんは、武蔵野美術大学の教授でもあります。
関野先生が2015年に始めた講座が「カレーライスを一から作る」。
野菜やスパイスの種を買い求め、畑を耕して埋める。
米ももちろん自分たちの手で。農薬と化学肥料は使わない。
海水を汲んで火にかけ、塩を得る。
お皿などの食器も、土をこねて作るのです。
何カレーにするかで何の肉を使うかも変わります。
四つ足の動物は法律上、資格がなければ屠殺できないから、鳥にしよう。
育てるのがむずかしいダチョウを飼ってみたけれど、駄目でした。
代わって選んだのはホロホロ鳥と烏骨鶏。
学生たちが奮闘ながら9カ月をかけて作ったカレーの味は。
キャッチコピーにあるように、
1杯のカレーライスにはいろんな「命」がつまっています。
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