『スキップ・トレース』(原題:Skiptrace)
監督:レニー・ハーリン
出演:ジャッキー・チェン,ジョニー・ノックスヴィル,ファン・ビンビン,エリック・ツァン,
イヴ・トーレス,ウィンストン・チャオ,シー・シー,ヨン・ジョンフン他
突然晩ごはんをつくらなくてよくなった月曜日、仕事帰りに1本だけ。
こういう日に限ってダンナ実家に呼ばれ、いつもはお茶を飲んでゆっくりするところ、
この日はリンゴと桃をもらってとっとと退散、TOHOシネマズ伊丹へ。
ジャッキー・チェンと“ジャッカス”シリーズのジョニー・ノックスヴィルって、
なんですかね、この組み合わせは。よく思いついたものです。
レニー・ハーリン監督、もう御大の域かと思っていたけれど、まだ還暦前とは。
ということは、『クリフハンガー』(1993)のときはまだ30代前半。へ~。
個人的にいちばん印象に残っている作品は『ディアトロフ・インシデント』(2012)です。
なんともいえぬ面白さでした。
その『ディアトロフ・インシデント』のイメージはまるでなし。
『ザ・ヘラクレス』(2014)が酷評された次作が本作となります。
香港警察の刑事ベニーは、裏社会を仕切る黒幕“マタドール”が
実業家ヴィクターではないかとにらんで捜査。
しかしその途中だった9年前、相棒のヤンを失ってしまう。
死ぬ間際のヤンから「一人娘のサマンサを頼む」と言われ、
以来、父親に代わってサマンサの面倒を見ながら、ヴィクターを追い続けてきた。
しかし、その作戦が失敗、強引な捜査を咎められ、停職処分となる。
そんななか、マカオのカジノに勤務するサマンサが、
客を装ったアメリカ人詐欺師コナーに大金をせしめられ、現場から逃げられた責任を上司から問われる。
どうにかしてコナーを連れ戻せと命じられたサマンサは、ベニーに助けを求める。
ベニーはコナーを追ってロシアへと向かう。
あちこちで良からぬことをしているコナーはロシアンマフィアに捕まっていた。
マフィアからコナーを奪い返したものの、マカオまでの道のりは遠い。
おとなしくコナーがついてくるわけもないから、ベニーはへろへろだが、
偶然にも9年前の事件の証拠をコナーが握っているとわかり、絶対に連れ帰りたい。
しかしやがてふたりまとめて罠にかけられ、追われる身分になり……。
マトリョーシカは私のツボ。
予告編のそれだけに惹かれて観に行ったようなもんです。
そこそこ面白かったけれど、期待が大きすぎて、さほどは笑えず。
とはいうものの、まさかの黒幕で意表を突かれました。相当ウザイ人が多い(笑)。
でも、ジャッキー・チェンは相変わらず凄い。
いつも驚かされるトム・クルーズは55歳、ジャッキーはその8つも上の63歳でっせ。
怪我をしたってなんのその、アカデミー名誉賞の受賞も大納得。
とにかく大事に至らぬよう、元気でいつまでも楽しませてほしいと思うのでした。
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