『ダーティ・グランパ』(原題:Dirty Grandpa)
監督:ダン・メイザー
出演:ロバート・デ・ニーロ,ザック・エフロン,オーブリー・プラザ,
ゾーイ・ドゥイッチ,ジュリアン・ハフ,ダーモット・マローニー他
新年初めての週末を迎え、やっと未見の作品が封切りに。
脚本家ダン・メイザーの初監督作で、これまで彼が脚本を執筆した代表作といえば、
『ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習』(2006)。
悪ふざけの極みともいえるのですが、可笑しかった。
ダン・メイザーがサシャ・バロン・コーエンを世に送り出したと言ってもいいでしょう。
同じくコーエン主演の『ディクテーター 身元不明でニューヨーク』(2012)では
ダン・メイザーは製作総指揮に当たりました。
最近では『ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期』(2016)も彼の脚本。
そう、とにかくハチャメチャで楽しい人なんです。
のっけからロバート・デ・ニーロに素っ裸でアソコをしごかせるのですから、凄い。
監督から言われたからって、やるデ・ニーロもデ・ニーロだと思うんですけれど(笑)。
真面目な若手弁護士ジェイソンは、1週間後に結婚式を控える身。
父親デヴィッドも弁護士で、フィアンセのメレディスの親も弁護士。
前途洋々、今後の幸せを微塵も疑ってはいない。
そこへ祖母の訃報が届き、一家で祖父ディックのもとへ駆けつける。
傷心の祖父は、祖母との想い出の地フロリダへドライブしたいとのこと。
しかし彼自身の免許は失効しているから、
孫であるジェイソンに車を運転してほしいという。
孫はジェイソンだけではないのだし、
結婚式の準備に忙しい彼を連れ出さなくてもとデヴィッドは言うが、
ディックはどうしてもジェイソンと行くのだと言ってきかない。
花婿を連れて行かれそうで苛立つメレディスをなだめ、
リハーサル・ディナーには必ず間に合うように帰ってくるからと約束。
翌朝、ジェイソンはディックを迎えに行く。
ところがディックは素っ裸でエロビデオを鑑賞中。
唖然とするジェイソンに、「これからは好きなように生きろとのばあさんの遺言だ」と。
フロリダへ向けて出発すると、ディックは好き放題。
とにかく女とヤリたいんだと言って、嘘をついてはナンパしまくり。
それに引っかかったのが親父好きのレノーア。
偶然にも彼女の友人シャディアはジェイソンの大学時代の同級生で……。
ものすごく下品です(笑)。
ディック役のロバート・デ・ニーロが何をやらされるかは前述のとおり。
ジェイソン役のザック・エフロンもここまでせなあかんかというぐらい(笑)。
ジェイソンの父親役ダーモット・マローニーの顔の落書きもかなりスゴイ。
ジュリアン・ハフがメレディス役という扱いも酷くてワラける。
笑えるかと聞かれたら、それも中途半端。
ダン・メイザーのこれまでの作品のノリの延長、
でもメジャー級になって悪ふざけはあきらかにパワーダウン。
なんぼ彼でもデ・ニーロにこれ以上のことはやらされんか。
下ネタOK、何でも笑える人にのみお薦め。
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