『土竜の唄 香港狂騒曲』
監督:三池崇史
出演:生田斗真,瑛太,本田翼,古田新太,菜々緒,上地雄輔,仲里依紗,
堤真一,吹越満,遠藤憲一,皆川猿時,岩城滉一他
さて、前述の『めまい』を観ている間に1ヶ月フリーパスポートをつくってもらいました。
できたてほやほやのフリーパスを受け取り、1本目は本作を鑑賞。
『土竜の唄 潜入捜査官 REIJI』(2014)の続編。
ついこの間観たような気がしていましたが、もうじき3年経つのですね。
話は全然ややこしくないので、“スター・ウォーズ”のように復習する必要なし。
が、前作を観ずには楽しめません。観ておくことをお勧めします。
って、人にお勧めするような作品でもないんですけれど。アホだわぁ(笑)。
交番勤務から潜入捜査官、通称“モグラ”となった警察官の菊川玲二(生田斗真)。
玲二にこんな任務を与えた警察署と厚生労働省の麻薬取締局の狙いは、
広域暴力団数寄矢会会長、轟周宝(岩城滉一)の尻尾をつかんで挙げること。
しかしなかなか思惑どおりにはいかず、玲二はなかなか抜けられない。
それどころか数寄矢会の若頭・日浦匡也(堤真一)から目をかけられ、兄弟の契りまで交わすはめに。
なんだかんだで玲二はどっぷりと極道の世界に浸ってゆく。
そんななか、警視庁の組織犯罪対策部の指揮官に抜擢された兜真矢(瑛太)が
警察とヤクザの癒着撲滅を宣言する。
兜は最愛の父をヤクザに殺された過去があり、ヤクザを憎む気持ちが半端ではない。
表面上は解雇されたことになっている玲二と警察の関係を疑う兜は、
玲二の恋人で婦警の若木純奈(仲里依紗)にも話を聞こうとするなど、
玲二のことを嗅ぎ回っている様子。
折しも数寄矢会とチャイニーズマフィア・仙骨竜の抗争が激化。
数寄矢会を追放されたはぐれ者・桜罵百治(古田新太)がチャイニーズマフィアとつるんでいることが判明。
その百治が殺し屋・胡蜂(菜々緒)を使って轟の一人娘・迦蓮(本田翼)を誘拐。
追放された恨みを晴らすべく、娘を返してほしければヤクザを引退せよと轟に詰め寄るのだが……。
品のないのは相変わらず(笑)。
続編の公開前に前編が地上波で放映されることが多いですが、
これは良い子もまだ起きているゴールデンタイムには放映できないのでは。(^^;
玲二を数寄矢会に送り込んだお偉方役の遠藤憲一と皆川猿時と吹越満は、
まるで“踊る大捜査線”シリーズのスリーアミーゴス。
ただ、クスッとは笑えますが、大阪人としてはこの程度じゃ大ウケとはいかない。
さまざまな人のさまざまなギャグがちょっとスベリ気味なのが気になります。
藤原竜也に松嶋菜々子のことを「おばさん臭い」と言わせた三池崇史監督。
今回は菜々緒と本田翼に「ずっぽんバキューム」するという大胆さ。
美人がこんな扱いをされようとも断らないのは監督に人徳があるのでしょうね。
アホくさと思いながら毎度観てしまう三池監督なのでした。
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