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『ハドソン川の奇跡』

『ハドソン川の奇跡』(原題:Sully)
監督:クリント・イーストウッド
出演:トム・ハンクス,アーロン・エッカート,ローラ・リニー,アンナ・ガン,
   オータム・リーサー,ホルト・マッキャラニー,マイク・オマリー他

試写会のチケットが当たったから、あげる」と友人から連絡あり。
え~、クリント・イーストウッドやで、トム・ハンクスやで、
当たったのに行かないなんて、なんともったいない。
その友人、当たったはいいけれど、会場が遠すぎて電車代のほうが高くつくらしい。
そしてその遠すぎる会場は、私の職場からは近すぎる109シネマズ大阪エキスポシティ。

109シネマズでの試写会は、先に当選はがきを座席指定券と交換しなければなりません。
当日の劇場オープン時から随時、座席指定券との交換を受け付け。
朝イチに行くのはもちろん無理だけど、エキスポシティなら昼休みに往復できる。
お昼のチャイムが鳴ると同時に飛び出して、エキスポシティへ。
前方端っこ席を取ろうと思ったら、おねえさんからエグゼクティブシートを勧められ。

この日は台風16号が襲来。
風雨が強くなりはじめた時間帯で、屋根なしの平面駐車場にはさすがに1台の駐車もなし。
が、建物内に入れば平日の昼間と思えないほどの混みっぷりで、人気の飲食店は長蛇の列。
やけに子ども連れが多いなぁと思ったら、そうか、今日は警報が出て休校。
危険だから外に出ないための休校ですよね、ホントは。(^^;

世界中の誰もが知っているとおぼしき実話が基
2009年のUSエアウェイズ1549便不時着水事故について、
世間が機長を英雄だと称えていた陰でこんなことが起きていたとは。

2009年1月15日、乗員乗客155人を乗せた旅客機USエアウェイズ1549便が、
ニューヨークのラガーディア空港を離陸。
直後にバードストライク(鳥が機体に衝突する事故)に遭い、全エンジンの機能を失う。

機長のサリーことチェズレイ・サレンバーガーは瞬時に思考をめぐらす。
ラガーディアへ引き返すことも考えるが、急速に高度を下げる機体はもちそうにない。
航空管制は近くのテターボロ空港への着陸を促すが、それも無理だろう。
目の前にあるハドソン川に不時着するよりほかないと決断したサリーは、
副機長のジェフ・スカイルズと共に、みごと機体を着水させる。
155人全員の命を守り抜いたサリーは、英雄として人々に迎えられる。

ところが、事故調査委員会に召喚されたサリーとジェフは、
ラガーディアに引き返す、もしくはテターボロの空港へ着陸すべきだったと言われる。
コンピュータのシミュレーションによればいずれも可能で、
サリーの誤った決断が乗客を危険にさらしただけなのではないかと厳しい追及を受け……。

サリーが追及されているとは知らない人々は、彼を英雄扱いしたままで、
滞在先のホテルばかりか妻子のいる自宅もマスコミに包囲されます。
テレビ番組などへの出演依頼も殺到し、しかし、笑えないサリー。
自分の判断は絶対に間違っていなかったと確信しているのに、
追及を受けるうちに悪夢に悩まされ、時として自信が揺らぐことも。

事故調査委員会の面々と来たら、腹の立つツラばかり。(^^;
フライト前の最後の飲酒はいつかとか、私生活生活に問題はなかったかとか、
ねぎらう様子などまるでなく、あら探しに必死。
そんな質問にいらだちを隠せないジェフに対して、
サリーは「それが彼らの仕事なんだから仕方ない」と言います。
多大なストレスを抱えながらも常に冷静。
けれども、いかに冷静な人間であっても、コンピュータとはちがう。
このような前代未聞の状況下になれば、
コンピュータのシミュレーションどおりには行かないということをどうやって証明するか。
ものすごく見応えがあります。

監督が異なればもっとド派手に英雄として崇めるだけの作品になったかもしれません。
クリント・イーストウッドさすがです。
それに応えた機長役のトム・ハンクスも、副機長役のアーロン・エッカートも。
演出も音楽も控えめで○。

IMAXでの試写会、めっちゃ良かったです。
友人に感謝。
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