『バルフィ!人生に唄えば』(原題:Barfi!)
監督:アヌラーグ・バス
出演:ランビール・カプール,プリヤンカー・チョープラ,イリヤーナ・デクルーズ他
1週間前のこと。
前日の土曜日というのか当日の日曜日、寝たのが午前3時頃。
この日は晩にプチ同窓会の予定で、それまでに3本観ることも考えましたが、
3時就寝では眠すぎて体がもちません。
さすがの私もこの日は命を削っての映画鑑賞は控えて、2本だけ。
1本目は最近観る機会の多いインド作品。
『マダム・イン・ニューヨーク』で嬉しくなり、『めぐり逢わせのお弁当』でガクッ、
そしてこれはおなじみの歌って踊るインド映画だと勝手に思っていたら、踊りはまったく無し。
けれども歌がとっても楽しく、意外にも真面目でしんみりとさせてくれる作品でした。
劇場はTOHOシネマズ梅田のあのシアター4。
端っこの席好きな私だけれど、ここでは最後列中央に席を確保しました。
オープニングロールは、映画鑑賞マナーを説く歌に乗せて。
続いて今から始まる恋愛物語についても歌で明かしてくれます。
生まれつき耳が聞こえず、話すこともできない青年バルフィ。
しかし、人を楽しませる天才で、心優しいいたずら好き。
1972年、ダージリンで暮らしていた彼は、コルタカから来ていたシュルティに一目惚れ。
すぐにシュルティにアタックをかけるが、
シュルティは資産家の男性と婚約中で、数カ月後には挙式予定。
それを知ったバルフィは、シュルティとの出会いを仕切り直し、
結婚を祝福する友人として最初からやり直したい意思を伝えてくる。
心を和ませるアプローチにシュルティは笑顔を見せ、
ダージリン滞在中にしばしばバルフィと出かけるように。
バルフィと過ごす時間が楽しくて仕方ないが、
シュルティの気持ちを察した母親は、沈黙はやがて愛を破綻させるものだと諭す。
バルフィとの恋を終わりにしようと決意するシュルティ。
ある日、富豪の家で使用人として働くバルフィの父親が病に倒れる。
すぐに治療費を工面しなければならなくなったバルフィは、悩んだ末に銀行強盗を計画。
金を持ち逃げしようとしたところへ警部がやってきて失敗、必死で逃げる。
ところが、逃走途中、富豪の孫娘で自閉症のジルミルが誘拐される場面を目撃。
隙を狙って咄嗟に犯人の車を奪取し、ジルミルを連れて家に帰る。
バルフィの幼なじみでもあるジルミルは安心した様子。
バルフィは誘拐犯になり代わり、身代金を要求する手紙を投函。
お金を工面することができたが、父親は亡くなってしまう。
ジルミルを富豪のもとへ帰らせようとするが、ジルミルはバルフィのもとを離れようとせず……。
バルフィ役のランビール・カプールはインドで大人気の俳優らしい。
私のタイプとはちとちがいますが、女がなびく色男。
シュルティ役のイリヤーナ・デクルーズは物凄い美人で、
インド人女性の美しさには毎度のことながら息を呑むばかり。
驚いたのはジルミル役のプリヤンカー・チョープラ。
20世紀最後のミス・ワールド優勝者とのことで、今年32歳。
どう見ても10代の少女で、そのせいでバルフィがロリコン気味に思えてしまいます(笑)。
本当に自閉症なのかと思うほどの演技で、
シュルティに対して見せる可愛らしい嫉妬心など、上手すぎ。
イリヤーナ・デクルーズのほうが圧倒的な美人だと思っていましたが、どうしてどうして。
プリヤンカー・チョープラの公式ウェブサイトを見てぶっ飛びました。
ふたつの恋愛に誘拐事件を絡めたミステリー仕立て。
事件の黒幕は予想できるものですが、それよりも恋愛に重きを置いたインドらしい作品。
みんなが幸せにというわけにいかなかったのは寂しいけれど、
ピュアなラブストーリーです。
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