MENU

『ザ・エンド』

『ザ・エンド』(原題:Fin)
監督:ホルヘ・トレグロッサ
出演:マリベル・ベルドゥ,ダニエル・グラゴ,カルメン・ルイス,
   ミケル・フェルナンデス,クララ・ラゴ他

これも“スクリーム・フェスト スペイン2013”にて上映された作品。
前々述の『ゴースト・スクール』と同時にレンタルしたのでついでに書きますが、
こちらは「なんだかなぁ」の中途半端な1本。

脚本は『永遠のこどもたち』(2007)や『インポッシブル』(2012)の人。
それだけで期待は高まるというものですが……。
そもそも原題の“Fin”が“The End”になるのはええけれど、
なんで「ジ・エンド」じゃなくて「ザ・エンド」なの。

フェリックスは地下鉄を下車したさい、謎の男に見つめられる。
見覚えがあるようなないような。いずれにしても正気とは思えない。
差し出された手を無視して通り過ぎる。

彼には20年前に親しかった男女6人の仲間がいる。
そのうちの1人で慈愛あふれるサラの呼びかけで、久しぶりに集まることに。

滞在中、恋人のふりをしてもらう契約をした女性エヴァを伴い、
フェリックスは集合場所である人里離れた懐かしい小屋へ。
サラはもちろんのこと、ラファとマリベル夫婦、セルヒオ、
色男のウゴとそれに同行してきた恋人コヴァがすでに到着していた。
あと1人、統合失調症を患っていたアンヘルだけがまだ来ていない。
きっと来られないだろうとみんなは予想するが、
サラだけは頑なにアンヘルも来ると信じている様子。

焚き火を囲んで酒を飲みながら歓談。
しかし、酔っぱらって心ない言葉を吐くセルヒオにラファが激怒。
そのとき、これまで見たこともないような空に覆われる。
と同時に一帯は停電。車に乗り込もうとするもドアが開かない。

夜が明けてから助けを求めて町へ出ようと決めるが、翌朝、ラファが行方不明。
ラファを探しつつ町へ向かう彼らだったが、
セルヒオ、コヴァと、順番にひとりずつが姿を消してゆき……。

まったくもって意味不明。
頭がおかしいと思われていたアンヘルが予言者で、
彼のスケッチブックに描かれていた絵と同じことが起こります。
冒頭の地下鉄で見かけた謎の男が実はアンヘル。
彼は世界が終わることを知っていて、最後にみんなに会いたがったのではないかと。

映画サイトのあらすじなどを見ると「サバイバルが始まる」と書かれているし、
予告編でも「何が起きているかわかった」なんて台詞がありますが、
人が勝手に消えていくだけでサバイバルも何も無し。
何が起きているかって、目の前で人が消えるのを見たというだけ。
なんだかんだで最後まで退屈せずに観てしまいましたが、なんなの、これは。

結局誰が残るかと言うと、その関係も明らかにされないままのフェリックスとエヴァ。
見てくれる人がいるから人は存在できるのですって。
2人いれば生きていけるって、そういうオチ!?

これも悲鳴なしのスパニッシュ・ダークナイト企画なのでした。
—–

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次