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キャバレー初体験。

ちょうど1週間前の日曜日、人生初のキャバレー体験。

大阪はミナミ、千日前のキャバレー“ミス大阪”。
昭和12(1937)年の5月の開店で、今年創業75年を迎えたところ。

きっかけは、2カ月ほど前に大学時代の同級生からもらったメール。
ギター弾きの彼が、ここでおこなわれるライブに出演するとのこと。
松竹芸能に所属する芸人、竹井輝彦さんの芸能生活25周年ライブ、
“ミスター大阪 日曜だけど歌謡日”、なんともベタだけど惹かれます

どこへでも車で出かける私は、この日も周辺の駐車場料金を念入りに調べ、
黒門市場の近くに駐めて、“ミス大阪”へと向かいます。
中国人がひしめく黒門市場で頭に浮かぶ素朴な疑問は、
「生もんばっかりやのに、いったい何を買うて帰るねん」。

さて、“ミス大阪”は、入口からして昭和だけれど、入れば思いっきり昭和。
4人掛けの長椅子は赤いビロード張り。
赤だけど、全体的にくすんでいて、ところどころ張り替えた部分だけが鮮烈な赤。
上半分には白いレース編みのカバーが掛けられています。ついでに床も赤い。
イメージとしては、『忌野清志郎 ナニワ・サリバン・ショー 感度サイコー!!!』(2011)で、
クドカンやチャボがしゃべる部屋をもっとベタにした感じ。

中央前方に形のよくわからないステージ。
緞帳はもちろん赤、襞をあちこちに寄せたサテンです。
開演前に流れる曲も昭和。
美空ひばりの“真っ赤な太陽”だとかイルカの“なごり雪”だとか。
ちなみに、前者が流行った頃は私はまだ幼すぎ、
後者は私が小学生低学年の頃の大ヒット曲。

もうちょっと昭和の終わりに近づいてくれたら……と思っていたら、
なぜかいきなりかかる甲斐バンドの“BLUE LETTER”。
学生の頃に聴き倒したアルバム“虜-TORIKO-”の収録曲でした。
余貴美子がこのアルバムジャケットのモデルだったということは
ずいぶん後で知りましたけれど。

キャバレーで初めて見るショーは、その内容も客層もあらゆる意味で新鮮。
何でもやります、竹井さん。歌に踊りにコントに落語、漫談。
正直に言うと、創作落語はかなりキツイ。寝そうになってごめんなさい。
けれども、「これがやりたかったんです」と本人がおっしゃっていた矢沢永吉や、
普通にポツポツしゃべる漫談、特に新世界の話はおもしろかったです。
新世界界隈の人たちの話をしてはりましたが、
今日を精一杯生きている、それは竹井さんにも感じました。

共演のバンドは、エレキギター、ベース、キーボード、ドラム、
アコースティックギター、バイオリンという構成。
同級生だった彼は素晴らしいアコースティックギターの音色を聴かせてくれました。
竹井さんが歌う“恋のマリンルック”、その彼の作曲だと言うので、
少しは印税の足しになるのかしらんと、CDを買ってしまいましたがな。

それにしてもキャバレーの椅子って、あんなにお尻が痛くなるものなんですか。
映画を4本ハシゴしても平気なのに、2時間で限界に。
こんなところで飲み続けるなんて、世の中のおっちゃんたち、スゴすぎる。
思うに、その年代の人は前立腺肥大になりかけていて、
頻繁にトイレに行くから長いこと座ってなくてもええとか。失礼。m(_ _)m
一度ぐらい飲み目的で行ってみたいけれど、あの椅子は無理かも~。
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