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『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』

『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』(原題:The Iron Lady)
監督:フィリダ・ロイド
出演:メリル・ストリープ,ジム・ブロードベント,オリヴィア・コールマン,
   ロジャー・アラム,ハリー・ロイド,アレクサンドラ・ローチ他

実は、『マリリン 7日間の恋』→これ→天王寺公園の大阪市立美術館→
『FLY! 平凡なキセキ』→心斎橋のパン屋→北新地で晩ごはんというハシゴだったのですが、
いちばん長く上映していそうだなと思ったら今まで書きそびれ。

大阪ステーションシティシネマのメンバーズカードのポイントが貯まり、
ドリンクと交換しようと思ったら、「コーヒーは対象外商品」とのこと。
確かにほかのドリンクよりコーヒーは50円高い。
う~ん、何にしよと悩んでいると、「ほかにご希望の商品がなければ、
コーヒーをお出ししますよ」となんと柔軟な対応。うれし~。
そう、この日はクリスピー・クリーム・ドーナツ初体験に続き、ラッキーでした。

“鉄の女”の異名をとる、英国初の女性首相マーガレット・サッチャー。
86歳、存命中ではあるものの、2000年頃に認知症を発症し、
現在は首相時代のことも亡き夫のことも思い出せなくなっているそうです。

食料雑貨商の家に生まれたマーガレット。
父は市長も務めた地元の名士だが、生活はいたって慎ましやか。
同級生がおしゃれにいそしむなか、マーガレットは勉学一筋。
尊敬する父の影響を受けて政治家を目指す。

オックスフォード大学へ進学後、経済学に傾倒。
下院議員選挙に立候補するもあえなく落選。
失意の彼女を支えたのは、実業家のデニス・サッチャー。
君の得票数はたいしたもの。だけど、未婚であることが世間では引っかかる。
僕と一緒になれば当選する。そう口説かれて結婚。

一般的な女性らしいことは何もできないと言いながら、
子どもにも恵まれ、幸せな家庭を築いたマーガレットとデニス。
しかし、彼女の政治への意欲は消えることなく、
下院議員への当選を果たすと、教育科学相、保守党党首、そして首相へ。

記憶が薄れるようになってから、マーガレットの前に現れるデニスの幻影。
彼と言葉を交わしながらマーガレットが回顧するあの頃。

脱がずにスターダムにのぼりつめた女優といえば、
メリル・ストリープとジュリア・ロバーツ。
本作では史上最多となる17回目のアカデミー賞ノミネート、そして見事、3回目の受賞。
彼女の演技のすばらしさには唸らざるを得ません。
けれどもこれだけ話題作だと期待が大きすぎて、
彼女の演技以外にはあんまり見るべきものがなかったかなぁという感じです。
いや、でも、彼女の演技を見るだけでも凄いんです。

デニス役のジム・ブロードベントはどうも「認知症の妻」に縁があるよう。
『アイリス』(2001)もそうでした。
『きみに読む物語』(2004)もそうだったっけと思っていたら、
これは記憶ちがいでジェームズ・ガーナー。

生きている間に自分の人生が映画化される。
名誉あることだと思うのですが、それが本人にはわからないのですね。
なんとも言えず、複雑な気持ち。
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