『R246 STORY』というオムニバス作品を観ました。
俳優やミュージシャンなど6名が、国道246号線をモチーフに撮ったもの。
1本20分程度、タイプはまるで異なる6作品です。
国道246号線は、東京から神奈川を抜けて静岡へ至る道路だそうな。
1本目は『JIROル―伝説のYO・NA・O・SHI』(監督:中村獅童)。
21世紀の東京へタイムスリップして、世直しをして来い。
清水次郎長(的場浩司)からそう言い渡された、子分の森の石松(中村獅童)。
義理と人情を伝えに、タイムマシーンである車に飛び乗る。
世直しは、できることからコツコツと。
2本目は『ありふれた帰省』(監督:須藤元気)。
R246で交通量調査のバイトをする4人の男。
いつもつるんでいる3人は、おとなしい井上(須藤元気)を飲みに誘う。
話を聞くと、井上はこの街へ一緒に来た恋人とはぐれてしまったのだと言う。
不思議なSFストーリー。
3本目は、『DEAD NOISE』(監督:VERBAL(m-flo))。
ジャパニーズ・ヒップホップの大物17人へのインタビュー。
ヒップホップに興味がないと、ちとツライ。
なんだかみんな偉そうで。(^^;
4本目は『CLUB 246』(監督:ILMARI(RIP SLYME))。
レコード会社のバイトで、冴えないメガネ男子、ケイスケ(石田卓也)。
片想いの相手サクラ(HARU)が落としたパーティーのチケットを拾い、
R246沿いのクラブ前に並んでいたサクラに届ける。
3本目と違い、流行のヒップホップ・ミュージシャンに
こんな才能があったのかとニッコリ。爽やか。オチが可愛さ満点。
5本目は『224466』(監督:浅野忠信)。
R246近辺を徘徊する老人(加瀬亮)と少女(大森絢音)は、
ドラムキットを紛失したと騒いでいる男(浅野忠信)を発見。
男は異星人で、キットを見つけなければ身体が衰弱、故郷にも帰れないらしい。
全く以て理解不能。(–;
6本目は『弁当夫婦』(監督:ユースケ・サンタマリア)。
早朝から弁当を作る女(永作博美)。
同居中の男(ユースケ・サンタマリア)とはほぼ会話がない。
女が勤めるギャラリーの窓からは、男が経営する移動式カフェが見える。
ふたりは昼休みに近所の公園で弁当を一緒に食べるのが日課。何も話さず。
お弁当を見るだけでも和むのに、全体に流れる空気に癒されます。
永作博美の題字も抜群。
こうして監督作を観ると、日頃のイメージが変わります。
株が急上昇したのは、断然ユースケさん。
あなたと一緒に。
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