『キューティ・バニー』(原題:The House Bunny)
監督:フレッド・ウルフ
出演:アンナ・ファリス,コリン・ハンクス,エマ・ストーン,
カット・デニングス,キャサリン・マクフィー,ルーマー・ウィリス他
これも日本では未公開。
超B級お色気っぽいDVD用の邦題ですが、意外な見どころが。
1つめは、『PLAYBOY』誌の創刊者であるヒュー・ヘフナー氏が
本人役で登場しているということ。今年83歳。
2つめは、トム・ハンクスの息子と、
ブルース・ウィリス&デミ・ムーア元夫妻の娘(父親似)が、
共に脇役で出演しているということ。
主役を張るにはルックス的にちと厳しい。
孤児のシェリーは、里親に巡りあうことのないまま育つ。
地味だった子ども時代から突然ブレイクスルーを果たし、
『PLAYBOY』のヌードモデルたち(=プレイメイト)が暮らすお屋敷、
すなわちプレイボーイ・マンションで、ゴージャスな毎日を送っている。
シェリーの27歳の誕生パーティーが盛大におこなわれた翌日、
朝食に添えられていたのはヘフナー氏からの手紙。
27歳は年を取りすぎなのか、即刻屋敷を出て行くようにと書かれていた。
傷心のシェリーには行く当てがない。
仕方なく車中でひと晩過ごそうとするが、
警官から売春婦だと間違われ、その日は留置所送りに。
一夜明け、シェリーが辿り着いたのは、
まるでプレイボーイ・マンションの縮小版と思われる瀟洒な建物。
それは大学の人気女子寮“ミュー”で、シェリーは入寮を希望するが、
学生でなければ無理だとあっさり断られる。
ならば寮母にしてくれと言い募ったところ、
向かいの別の寮なら雇ってくれるのではと言われる。
向かいの寮“ゼータ”に行ってみれば、
そこはダサダサの女子学生だらけの不人気寮。
入寮者を増やせなければ閉寮される予定で……。
最初はシェリーに反感を持つゼータの学生たち。
だけど、外見を磨けばたちまち人気者になれるんだと知り、
変身する様子はとても楽しい。
また、男のことなら何でも聞け!状態だったシェリーが、
色気が通用しない相手もいると知り、
逆指南を受ける姿は可愛いです。
そして、外見さえよければいいってものじゃない、
自分らしさを大切にというメッセージも含まれているのが、
優等生っぽいけれどいいところ。
余談ですが、ヘフナー氏は、現在でもプレイメイトたちと
プレイボーイ・マンションに住んでいるのですね。
どんなエロ爺かと思いきや、ちっともギラギラしていません。さすが。
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