風邪ひいてます。ほぼ2年ぶりに。
風邪をひいたとき、私がしんどさの目安にしていることがあります。
「スターバックスのコーヒーが飲めるかどうか」。
いくら熱が出ようが、ハナが垂れようが、
スタバのコーヒーが飲めそうなときは、まだまだ大丈夫。
スタバと聞いただけで「勘弁して」と思うときは重症。
今回の風邪も、最初の3日間は「絶対、スタバ、無理」。
昨日、スタバの横を通ったときは、
その香りに思わず足が止まりましたから、
これは回復に向かっている証拠です。
スタバの登場する映画は数え切れないほどあります。
シアトルズ・ベストやタリーズなど、
似たようなコーヒーチェーンはあるのに、
映画では圧倒的にスターバックス強し!なのです。
『I am Sam アイ・アム・サム』(2001)で
知的障害を持つ主人公のサムが働いているのがスタバ。
お客さんから注文を受けると、その注文が何であれ、
“Wonderful choice!”とショーン・ペン演じるサムは言います。
こんなふうに、自分が注文したものを「いいね!」と言われたら、
お愛想であれ、それはそれでうれしいかもしれません。
日本で実際にこれをやられたら、引くでしょうけれど。
まだ日本ではスタバの知名度が低かった頃の作品、
『ユー・ガット・メール』(1998)では、
トム・ハンクスとメグ・ライアンのふたりが
ニューヨークのスタバ前で何度もすれ違います。
ハンクスがコーヒーを注文するさいの台詞が大げさで可笑しい。
「スターバックスでは決断力が試される」。
つまり、サイズはショートかトールか、デカフェ(カフェイン抜き)か否か、
ミルクやホイップクリームなどのカスタマイズはどうするのか、
優柔不断では決められないということですね。
『プラダを着た悪魔』(2006)は、活力をもらえる作品でした。
ジャーナリスト志望のファッションに全然興味のないアンドレアが、
経歴にハクをつけるつもりで、超一流ファッション誌の編集長秘書に応募。
そのあまりのイケてなさが逆に女編集長の目に止まって採用されますが、
業界でも名高い鬼編集長のもと、「こんなはずじゃなかった」の連続。
出勤途中はスタバへ寄り、編集長用のコーヒーを買うのが日課。
冷めないうちに、こぼさないように走る、必死の形相は笑えます。
ちなみに私はいつも、「本日のコーヒー」をショートで。
こう決めていれば優柔不断になることもなし。
でもたまにはなってみようかな、優柔不断に。
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