『2番目のキス』(原題:Fever Pitch)
監督:ボビー・ファレリー,ピーター・ファレリー
出演:ドリュー・バリモア,ジミー・ファロン,ジャック・ケーラー他
関東では夏休み前に公開された本作が、
先週末から1週間のみ、期間限定で神戸で公開。
監督も原作者も私の超お気に入りで、
しかも野球ネタとあっては見逃すわけにはいきません。
さらにタイムリーなことに、
松坂を約60億円で落札したレッドソックスのお話です。
数学の教師で人気者のベンは、
ある日生徒たちを連れて訪れた校外学習先の企業で
リンジーという女性と知り合う。
着実にキャリアを重ねる彼女とベンでは住む世界がちがうかに見えたが、
生徒たちに煽られて、リンジーをデートに誘う。
ベンの誘いをやんわりと断り、仕事に没頭するリンジーに、
彼女の友人たちは会ってみるように勧める。
ベンと約束を取り付けるものの、
当日、リンジーは食あたりを起こしてえらいことに。
迎えにきたベンは彼女を親身に介抱し、
ふたりはつきあうようになる。
順調に進む交際。ベンにベタ惚れのリンジーに
友人のひとりが「そんなに素敵な男性が今まで独身なのはおかしい。
何か理由があるにちがいない」と言い出す。
何も理由なんかないと思いたいリンジー。
そこへベンから「打ち明けたいことがある」との言葉が。
「やはり何かあるのか」と落胆するリンジーに告げられたベンの秘密は
レッドソックスの熱狂的なファンであることだった。
なんだ、そんなことだったのかとリンジーはひと安心。
しかし、リンジーの予想をはるかに上回るベンの熱狂ぶりに
ふたりの中は危うい方向へ……。
映画を観るとき、そこに涙があるよりも笑いがあってこそ癒されると、
以前、監督のボビー&ピーター・ファレリーが語っていましたが、
本当にそのとおりです。とっても元気をもらえる映画であるうえ、
映画館に来ているお客さんにはレッドソックスファンの方も多かったと見え、
小ネタでクスクスッと笑いが起こるのを心地よく感じました。
映画館ゆえの楽しさを存分に味わえた気がします。
スティーヴン・キングが始球式のシーンに本人役で出ているのにもご注目。
恋よりもレッドソックスに入れ込んでしまうベンに
教え子が放つひとことが印象的。
「レッドソックスは先生のことを愛してくれる?」
どこかの球団の熱狂的ファンなら、
ベンの気持ちは少なからず、わかりますよね。
だけど、大事な人は離さずに。
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