後回しになりましたが、
『パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンズ・チェスト』の主役、
ジョニー・デップについて。
彼のことは紹介するまでもないでしょうが、
本作でジョニーに目覚めてしまった方々へ。
ティム・バートン監督作の常連であるジョニーが
日本でその名を知らしめたのは『シザーハンズ』(1990)でした。
博士によって発明された、両手が鋏の人造人間が
連れ帰られた家庭の娘に恋をするお話。
当時のジョニーは娘役のウィノナ・ライダーにぞっこんで、
腕に“Winona Forever”と刺青を彫っていたことで有名。
彼女との破局後、刺青の始末に困ったジョニーは
“Wino Forever”(‘Wino’は「飲んだくれ」の意)に変更。
苦肉の策もめちゃめちゃお茶目。
ついでながら、当時は将来有望株だったウィノナ。
心の病にかかった少女たちを描いた『17歳のカルテ』(1999)では
製作・主演を買って出て話題に。
この作品ではブラピの現妻アンジェリーナ・ジョリーもブレイク。
ところが、その後のウィノナはパッとしません。
数珠つなぎ的に話を進めると、運命の分かれ目かと思われるのが
『恋におちたシェイクスピア』(1998)にまつわる噂話。
この作品はブラピの元妻グウィネス・パルトロウ主演でしたが、
実はもともとはウィノナへオファーがあった模様。
なのになぜグウィネスに渡ったかと言いますと、
ウィノナに送られてきた脚本を、彼女の親友だったグウィネスが盗み見。
ウィノナの知らぬ間に「この役は私に」と猛烈に売り込み、
その座をゲット。挙げ句、オスカー主演女優賞もその手に。
後からその事実を知ったウィノナは人間不信に陥り、
万引き騒動を起こしたとの噂です。
最初は同情的だったマスコミも、先日、再び万引きで捕まった彼女に冷ややかな目。
だもんで、彼女とは別れて正解と言われているジョニー。
現在のパートナーであるヴァネッサ・パラディとは事実婚。
入籍しないのには何か特別な理由があるのかと思ったら、
「ヴァネッサ・パラディ」という名前の響きがキレイだから。
確かに「ヴァネッサ・デップ」はイケてない?
素(す)のジョニーとヴァネッサを観たければ、
『ロスト・イン・ラ・マンチャ』(2001)を。
巨額を注ぎ込みながらなぜか頓挫してしまった映画、
そのなぜを追ったドキュメンタリーです。
これがまた前述のテリー・ギリアム監督につながりまして。
数々の不運に見舞われる撮影現場、非常におもしろいです。
とても書ききれないので続く。
—–