帰国の日、余裕をみていつもより早めの朝食。
「バイバイ、ヤパン」と声をかけてくれるマレーネさんに、
「フィーレン・ダンク(どうもありがとう)」以外、
感謝の意はどう伝えれば言えばいいのか悩み、
「アレス(すべて)、グート(良かった)!」と言ったら
マレーネさんはとびっきりの笑顔。握手でお別れしました。
次にホルプを訪れるときも宿泊は必ず「王様」と心に決めて。
アウトバーンで空港へと向かいます。
レンタカーの返却場に着いてから
給油するのを忘れていたことに気づきました。
返却窓口の気のいいお兄ちゃんが
外で給油してきたほうが絶対安いからと
いちばん近くのガソリンスタンドを教えてくれます。
ダンナが給油している間、お兄ちゃんと世間話。
「日本のどこから来たの?」と聞くので、
「大阪」と答えたら、「イカレた場所だ」って笑われた。なんでさ。
こそっと教えてくれるには、「このところサッカーの話ばっかりで
もううんざり。実は僕はサッカーが好きじゃない。
でもそれを言ったら仕事をクビになる」だって。
往路と同じくフィンランド航空でヘルシンキへ。
関空に向かって一旦離陸した飛行機は
第2エンジンの不調とやらでヘルシンキへ逆戻り。
待たされるのはしんどいけれど、
お詫びに飲食クーポンをもらってラッキー。
機内食よりはおいしそうな特大サラダを注文すると、
クーポンの金額に満たないからとチョコレートのオマケ付き。
半日ぐらい待たされることも覚悟していたら
3時間遅れで関空に到着。こうして旅は終了。
観光地が苦手なもので、毎度毎度こんな旅です。
帰国して、準決勝でドイツが負けた日はかなり凹みました。
『グッバイ、レーニン!』(2003)や『ベルリン、僕らの革命』(2004)を観ていると、
東ドイツの出身であるバラック選手に
ドイツ国民が特別な思いを抱くのがわかるような気がして、
私も目が離せませんでした。
ところでバラックって、マット・デイモンに似てませんか。
3位決定戦に合わせるかのように、今夜の地上派でデイモン主演の
『ボーン・アイデンティティ』(2002)が放映されます。
相手役もドイツ出身の女優、フランカ・ポテンテだし、
バラックは今日は出場しないそうですが、
私の中ではなかなかタイムリーな放映。
レンタカーのお兄ちゃんは、
ドイツ敗退をひそかに喜んでるかも。
ありがと、ドイツ!
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