私たちの座席はゴール裏より少しセンター寄りで、
スペイン、チュニジア両国のファンがひしめいているものの、
根っからサッカー好きと思われるドイツ人が
かなりの率を占めていました。
ビキニのオッサン集団とは別のスペイン人が最前列にいて、
立ち上がって応援の音頭を取りたがります。
それが典型的なお調子者で、明らかに目障り。
アンタになんかついていかへんわと内心思っていたら、
途中でそのオッサンに「引っ込め!」とクッションが飛び、
鬱陶しいと思うタイプは何処の国も同じなのかと安心。
オッサンは「なんや、ノリの悪い人たちやなぁ」と言いたげな顔。
選手、観客ともに中だるみしそうな時間になると
どこからともなくウエーブが起こります。
52,000人でぐるり途切れることなく3周。
どちらのファンでも関係ないんだとシビレました。
観戦マナーがとてもいいのに、タバコに関してはまるっきり寛容。
当然禁煙なのですが、そこら中でスパスパ。
隠れる様子もなく、いかつい警備員も我関せず。
葉巻を吸っている人までいましたから、不思議なもんです。
スタジアムに入ってからほぼ5時間、
雰囲気も試合もしっかり楽しんで、
ブラシと裁縫用具と爪切りを奪回し、ササッと帰途へ。
なんせホルプは田舎ですから、帰れなくなると困ります。
阪神甲子園駅のように客で溢れてホームに上がれないことも考え、
早めにスタジアムを出たので乗り換えの駅までは超スムーズ。
ところが、それより後の電車が案の定スゴイことになっていたようで、
終電となるホルプ行きは後の客を待ち、30分ほど遅れて出発。
午前2時前、ようやくホルプに戻りました。
翌日、いつもの朝食を食べたら、午前中はスーパーめぐり。
大好きなんです、異国のスーパー。ハシゴしまくり。
どこもそれぞれ特徴があり、嬉しくて小躍り。
ジャスコ、イズミヤ、万代百貨店っぽいのも。
あちこちでお菓子にソーセージ、雑貨を物色。
日本では見かけない缶のレッドブルを発見して購入。
午後、狙いを定めていた自家製ハム&ソーセージのお店へ。
出てきた恰幅のいい店主はやっぱり独語オンリー。
4年前に虜になった、「乞食のハム」の異名を持つハムを指差します。
Aちゃんからこの店は真空パックにしてくれると聞いていたので
紙に包もうとしている店主に頼んでみることに。
さぁ、真空パックにしてほしいって、どうやって伝える?
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