『Be Cool/ビー・クール』(原題:Be Cool)
監督:F・ゲイリー・グレイ
出演:ジョン・トラヴォルタ,ユマ・サーマン,ハーヴェイ・カイテル,
ヴィンス・ヴォーン,ザ・ロック他
ジョン・トラヴォルタといえば飛行機好きで有名。
自家用ジェットどころか、ジャンボジェットまで所有していて、
操縦士の免許も持ってるんですから凄いっすよね。
ハリケーン襲来中のルイジアナへも
自ら操縦して飛んだっちゅうんですから、お見事。
さて、本作は『ゲット・ショーティ』(1995)の続編。
前作を観ていなくても十分楽しめますし、
観てても忘れるほど間が空いてるっちゅうの。
借金の取立て屋で、映画オタクのチリ・パーマーが、
たまたまB級映画のプロデューサーの取立て担当となり、
そのプロデューサーと意気投合して
いつしか自分も映画プロデューサーとして大成功。
……ここまでが前作のストーリー。
ハリウッドにうんざりし始めたチリは
レコード会社を経営する友人のトミーと会う。
トミーが売り出す予定の無名の歌手リンダが
映画に出たがっているというのだ。
ところが話も束の間、突然現れたロシア人マフィアに
トミーは射殺されてしまう。
その夜、チリはリンダが出演するナイトクラブへ。
リンダは確かに歌唱力抜群、将来有望。
チリは未亡人となったトミーの妻イーディとともに
リンダを売り出すことを決めるが、
彼女には悪徳プロデュース会社との契約が残っていた。
マネージャーを務めるラジは、リンダを渡してなるものかと騒ぎ、
その上司ニックはチリ暗殺計画を立てるが……。
ロシア人マフィアが銃をぶっ放せばヅラが浮き、
最初から私の笑いのツボだらけ。
ラジのボディガードでゲイのエリオット役には
大学フットボールのスターからプロレスラーを経て
古代エジプトを舞台にした『スコーピオン・キング』(2002)で
マッチョなヒーローを演じたザ・ロック。
彼が『チアーズ!』(2000)の台詞をマジメに真似てみせる顔と
ラストシーンは抱腹絶倒もの。
こんなにコメディのセンスがある人だったとは。
スティーヴン・タイラーほか、ゲストも実に豪華です。
『パルプ・フィクション』(1994)を思わせるシーンが出てきたり、
『クルージング』(1979)でゲイに扮したアル・パチーノのポスターが
何気なく、でも意味深にニックのオフィスに貼られていたりして、
隅々まで目を皿にして観たい作品。
ナイトクラブはジョニー・デップのお店なんですと!
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