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『ニュースの天才』

『ニュースの天才』(原題:Shattered Glass)
監督:ビリー・レイ
出演:ヘイデン・クリステンセン,ピーター・サースガード,クロエ・セヴィニー,
   スティーヴ・ザーン,ハンク・アザリア他

ご存じ、『スター・ウォーズ エピソード2』(2002)のアナキン・スカイウォーカー役、
ヘイデン・クリステンセン。
その前に出演した『海辺の家』(2001)の瑞々しい演技が高い評価を受けていたので
アナキン役でブレークするかと思いきや、酷評されるはめに。
叩かれてすぎてちょっと気の毒なほどでした。
全世界の人気シリーズに出演したことを後悔したかもしれません。
本作ではアナキンとは異なる彼を見ることができます。

スティーブン・グラスはわずか24歳ながら、
アメリカでもっとも権威があるとされる雑誌“THE NEW REPUBLIC”の人気ジャーナリスト。
お堅い雑誌にあって、彼のユーモア溢れる人柄と記事は
読者はもちろん、上司、同僚も虜にしている。

編集部長のマイケルもいつもスティーブンの味方。
彼の記事についてクレームが入った場合も、スティーブンを信用した対応に徹する。
しかし、部下を守るためなら誰が相手であっても闘ってくれるマイケルは
幹部の反感を買ってクビにされる。

後任は編集者としてイマイチのチャック。
スティーブンは不満を露わにするが、やがて態度を改め、
精力的に記事を書き始めるようになる。

ある日、スティーブンに捏造の疑いがかかる。
きっかけは「ハッカー天国」というスクープ記事。
先を越されたことに納得できない他誌の編集者が
躍起になって事実関係を調べたところ、
スティーブンの記事に登場する人物、会社はどれも存在しない疑いが出てくる。
連絡を受けたチャックが調べてみると……。

実話に基づいた物語です。
スティーブンは実際、27回に渡って捏造記事を寄稿。
彼は「報道記事の天才」ではなく、「捏造記事の天才」だったわけです。
なんで最初からフィクション作家にならんの。

スティーブンを演じるクリステンセンは最初は知的な印象を醸しだしながら、
捏造説が浮上してからは謝れば済むと思っている甘えた若者を好演。
痛々しいぐらいです。

部下の盾になってくれる上司っていいなぁと私は常々思っていますが、
まさに理想の上司、マイケルであったがために
スティーブンが捏造し放題だったということ。
思わず唸りましたね。

ところで、『エピソード3』の彼、どうでした?
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