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『ソウ』

『ソウ』(原題:Saw)
監督:ジェームズ・ワン
出演:ケアリー・エルウェズ,ダニー・グローヴァー,モニカ・ポッター,
   リー・ワネル,トビン・ベル,ケン・レオン,ディナ・メイヤー他

ソウ=SAW、つまりノコギリなんであります。
関西人で私と同世代以上の方なら、
ノコギリと聞いて思いつくものはただひとつ、
横山ホットブラザーズの「お~ま~え~は~ア~ホ~か~♪」ですね。

しかし、この作品は笑えません。
オーストラリア出身のホラー好きな兄ちゃんコンビが原案を出し、
ハリウッドに売り込んで、自ら脚本・監督までこぎつけた作品。
最初から最後まで、そして後味まで不快度満点。

男がふたり、目覚めると、そこは薄汚いバスルーム。
彼らは対角線上の壁ぎわに、
足首を鎖で配管につながれた状態で監禁されていた。

男のうちのひとりは外科医のゴードン。
もうひとりはゴシップ写真で生計を立てるカメラマン、アダム。
お互い面識はなく、自分たちがなぜそこにいるのかもわからない。
ふたりの間には頭を拳銃でぶち抜いた男性の自殺死体が。

手がかりを求め、辺りを見まわすふたり。
自殺死体が持つレコーダーに気づき、
トイレのタンクに隠されていたマイクロテープをセットしてみると、
ゲームの開始を告げる不気味な男の声が。
「ゴードンは6時間以内にアダムを殺せ。
アダムはゴードンからうまく逃げろ。
できなければふたりとも命はない」。

ほかに見つけたものは弾丸1発とタバコ、
着信専用の携帯電話。そしてノコギリ。
必死で鎖を切ろうとするうち、ゴードンが気づく。
「このノコギリは鎖を切るためにあるんじゃない。
足首を切り落とすために用意されたものだ」。

ゴードンが思い当たるのは、
刑事が追っていたジグソウと呼ばれる連続殺人鬼。
ターゲットを監禁、サバイバルゲームを課し、
その一部始終をどこかから覗いて楽しんでいるらしい。
生き残るためにはこのゲームをクリアするしかない。

脚本を書いたリー・ワネルがアダム役。
思いっきり不快な作品だけど、
兄ちゃんコンビのインタビュー記事を読むと、
観客を不快にさせるのが目的のようなので思惑どおり。

‘SAW’という単語には、ほかにもいろいろ
引っかけられていると思われます。
seeの過去形、格言の意味もあり、ジグソウの綴りはjigsaw。

でね、ネタバレですけど、
最終的にはノコギリでギコギコ切っちゃうんです、足首。
ここ数日、寝ようと思って目を閉じると
その場面が目に浮かぶ。助けて。(T_T)
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