同じ日本人としては、もし渡辺謙が受賞したら素直に嬉しかったけれど、
ホントに受賞したら逆にものすごいビックリしてたかも。
で、結局、渡辺謙が逸した助演男優賞をゲットしたのは
『ミスティック・リバー』のティム・ロビンスでした。
駆け出しの頃の出演作、『トップ・ガン』(1986)ではどこに出てるのかを探すのもたいへん。
しかし、トム・クルーズとコンビを組む役で控えめに映っています。
『さよならゲーム』(1988)ではケヴィン・コスナーと共演。
この作品中でロビンスの教育係の女性を演じたスーザン・サランドンと
公私ともにパートナーとなりました。
映画と同じくサランドンが「あげまん」だったのか、
ロビンスはその後、男前というわけでもないのに主演が目白押し。
彼の代表作はやはり『ショーシャンクの空に』(1994)。
シリアスな役はもちろんのこと、
メグ・ライアンと共演した『星に想いを』(1994)、『未来は今』(1994)、
『ナッシング・トゥ・ルーズ』(1997)などコミカルなものや、
『隣人は静かに笑う』(1998)のような恐ろしいテロリスト役、
イカレた大企業の社長を演じた『サベイランス 監視』(2000)など、
表情豊かにどんな役でもこなす素晴らしい役者さんです。
監督作としては『デッドマン・ウォーキング』(1995)が有名ですが、
あまり評判がよくなかった『クレイドル・ウィル・ロック』(1999)も私は好きでした。
政治や金持ちを批判するミュージカルが圧力を受けて上演中止に。
なんとか上演しようと奮闘する劇団員の物語です。
この監督作2本にはいずれもサランドンが出演しています。
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