『メイド・イン・マンハッタン』(原題:Maid in Manhattan)
監督:ウェイン・ワン
出演:ジェニファー・ロペス,レイフ・ファインズ,ナターシャ・リチャードソン,
スタンリー・トゥッチ,ボブ・ホスキンス他
“Made in Manhattan”かと思ってたら、
“Maid in Manhattan”だった。
んで、タイトルのまんま、マンハッタンのメイドのシンデレラ・ストーリー。
マリサはマンハッタンの五つ星ホテル、ベレスフォードの客室係。
ブロンクスのアパートで息子をひとりで育てている。
ある朝、客室係のミーティングで、
退職する支配人の後任を募集するという話が出る。
いずれはマネジメントの職につきたいと思っていたマリサだが、
自分からはそれを言い出せない。
同僚のステファニーはマリサの思いを察し、勝手に願書を出してしまう。
金曜日、息子のタイの学校で、
スピーチ・コンテストがおこなわれることになっていた。
必ず来ると約束していた父親は姿をあらわさず、
緊張と落胆からタイはスピーチに失敗。
週末を父親と過ごすはずだった予定も反故にされる。
タイをひとりぼっちにするわけにもいかず、
マリサは翌日、ホテルにタイを連れて出勤する。
ほかの従業員にタイをまかせ、マリサとステファニーはスイートルームの清掃へ。
そこに宿泊する金持ち女性のキャロラインから、
階下のブティックへコートを返品するように頼まれる。
どうせ返品するのだからと、ステファニーはマリサに試着をすすめる。
渋るマリサもステファニーのしつこさに負けて着てみることに。
そこへ入ってきたのがタイ。
なんと彼は上院議員候補のクリスと一緒だった。
同ホテルに宿泊中のクリスはエレベーター内でタイと意気投合。
一緒に犬の散歩に行かないかと誘われたタイが
マリサの許可をもらいにきたのだった。
ドルチェ&ガッバーナのコートに身を包んだマリサのことを
スイートルームの客とまちがえたクリスは、一目で彼女を好きになる。
誤解を正せないまま、クリスと会うことになったマリサは……。
あるかいな、こんなん、と思いながらも、
女性ならば夢見たい話でしょう。
実際は、ホテルに泊まれば好きなこと言いたい放題と噂のジェニ・ロペが
言われる側のメイド役というのもシニカルでいいかも。
『シンドラーのリスト』(1993)の悪役など、
シリアスな作品を選ぶことの多いレイフ・ファインズが
はじめてロマ・コメに挑戦しています。
脇を固める役者陣(どちらもハゲだ!)がとってもイイ。
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