いい意味で目が点になった映画は『パーフェクトストーム』(2000)です。
男前のジョージ・クルーニーほか数名の漁師が海に出て
すんごい嵐に遭うという、実話ベースの話。
この展開だと、普通はその嵐を乗り越えて誰かひとりは帰ってくる。
もしくはベースの話のとおり、
誰も生還はしないけど、仲間をかばい合ったりだとか、
「現場にいた漁師たちしか知り得ないであろうかくも美しい秘話が!」
という感動物語にまっしぐらだと思いますが、
みんなでさんざんもめた末、あっというまに全員波にのみ込まれて死亡。
アンマリな展開に目が点になり、不謹慎にも爆笑してしまいました。
この監督、ほんまに映画を撮るのが好きなんやなと思って。
感動的な話を創りあげるのではなく、
自分の撮りたいように撮ってるだけなんやと思いました。
『U・ボート』(1981)を撮ったドイツ人の監督です。
『ネバーエンディング・ストーリー』(1984)もそう。
こんな展開にしたせいで、漁師の遺族たちから訴えられたというのが後日談。
そらそやわなと思ってまた笑ってしまいました。す、すんません。
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