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『純愛上等!』

『純愛上等!』
監督:八重樫風雅
出演:山中柔太朗,髙松アロハ,白鳥晴都,嵐翔真,浅野竣哉,小平大智,高橋璃央,宮脇優,葵揚,黒澤諒,大川泰雅,早瀬圭人,閏木ときたか,那須ほほみ,山中聡,オラキオ,堀夏喜他

前述の『射鵰英雄伝』をTOHOシネマズなんばで観た後、なんばパークスシネマで本作を鑑賞するかどうか迷う。出演者に推しがいるどころか、誰が誰なのかさっぱりわからず。この時点で21時は過ぎていて、本作も観るとすれば帰宅は23時半を過ぎるけど、どっちみち車を駐めているなんばパークスへは戻るわけだから、まぁ観るかという気持ちになり。

原作は七緒による同名BL(ボーイズラブ)コミックで、電子書籍配信サイト“コミックシーモア”にて2024年12月より連載中。監督はTVドラマを中心に活躍する八重樫風雅。

紅桜高校と白岩高校はライバルだが、2年前の出来事をきっかけに停戦協定を結んでいる。なのにある日、白高のトップ・佐藤美鶴(山中柔太朗)が紅高に姿を現す。騒然となった紅高の生徒たちは美鶴に殴りかかるも、簡単に伸されてしまう。「大変なことになっている」と報告を受けた紅高のトップ・亀井円(髙松アロハ)はなぜか笑顔。実は円の祖母・梅子が営む駄菓子屋の2階に美鶴が下宿することになったために美鶴が円を訪ねてきただけだったのだ。

停戦とともに恋愛も封印してきた円だったが、美鶴はタイプど真ん中。仲間たちにそう指摘されるのを笑ってかわしてみるものの、美鶴にどんどん惹かれてしまう。一方の美鶴は誰に対しても愛想がないが、円のことが気になっている様子。しかし、ふたりの間には因縁があって……。

ネタバレですが、2年前の出来事とは、紅高と白高がやりあって当時の白高トップ・貴明(堀夏喜)を円がボコボコにし、円を恨んだ貴明が円と間違って円の弟・樹(白鳥晴都)を刺した事件。樹は脚に障害が残り、円は自分のせいだと悔いています。そして貴明こそが美鶴の兄だったという展開で。

不良漫画にしてBL。昔は考えられなかったジャンルが出てきたもんですねぇ。でもイケメンが無駄脱ぎすれば「キャー」となる(笑)。嵐翔真、小平大智、高橋璃央、宮脇優、葵揚、黒澤諒らが演じる仲間たちとの絆も良くて、なんだかんだで観ることにしてよかったとなるのでした。ゲイだなんて言葉は一度も出て来ず、男子と絡む女子もひとりもなし。時代が変わったことを感じます。

ところで客層がやっぱり若い。彼女たちは誰推しなんでしょう。山中くんと髙松くんのどっちですか。意外とほかの男子とか。

『射鵰英雄伝』

『射鵰英雄伝』(原題:射雕英雄伝:侠之大者)
監督:ツイ・ハーク
出演:シャオ・ジャン,ジュアン・ダーフェイ,レオン・カーフェイ,フー・ジュン,チャン・ウェンシン,バヤルト,アールーナー,エイダ・チョイ,ウー・シンクオ他

郵便局→老健→なんばの洋食店でひとりランチ→なんばパークスシネマで『スペルマゲドン 精なる大冒険』→なんばグランド花月で漫才&吉本新喜劇→NGKにご一緒した姉様となんばマルイでお茶→TOHOシネマズなんばで本作。

御年76歳のツイ・ハーク監督が金庸の同名小説を映画化。金庸は香港出身の作家。彼が書く武侠小説は、中華圏での人気はもとより、世界でもトップクラスの売り上げを誇るそうです。本作の原作は1957年に著され、中華圏ではTVドラマや映画などさまざまな形で映像化、漫画化、ゲーム化も。日本ではそのほとんどが未公開でしたが、その人気を知った徳間書店が1990年代半ばに“金庸任侠小説集”と名づけてシリーズ化。たちまち売れて、漫画版も大ヒットとなった様子。

舞台は13世紀初頭の中国。南宋と金が対立を深めるなか、北方ではモンゴルが台頭しつつあった。宋に生まれた漢人でありながら、チンギス・ハーンの庇護を受けて育った郭靖(シャオ・ジャン)は、侠客集団“江南七怪”から心技一体の武術を教え込まれる。その途中、江南で黄蓉(ジュアン・ダーフェイ)と知り合い、恋に落ちて共に過ごすと誓う。

修行ののち、秘伝の武術書『九陰真経』を体得した郭靖を狙うのは、西毒(レオン・カーフェイ)。九陰真経を得た者が最強になれるとわかっているから、郭靖と黄蓉を執拗に追いかける。九陰真経が悪人の手に落ちぬようにと郭靖に教授した師たちの思いに応え、郭靖は西毒と戦うのだが……。

あかん、観ている間はめっちゃ話をわかっているつもりだったのに、こうして書いてみると何が起きたのかちゃんと説明できません。でも凄く面白くて、あっという間の147分だったのは確かです。何よりも主演のシャオ・ジャンがカッコイイ。中国のアイドルグループ“X玖少年団”のメンバーだった彼は(知らんかったけど(^^;)現在34歳。日本人にも好まれそうな顔立ちで、見ているだけで嬉しくなります。黄蓉のジュアン・ダーフェイが知的で可愛いし、チンギス・ハーンの娘で郭靖に想いを寄せる華箏役のチャン・ウェンシンの鼻っ柱の強いところも可愛げがあって○。

西毒は郭靖に負けたものの、死なずに逃げ出したところで終わるから、これまた続編があるのかなぁ。これは絶対観るけど。中国作品を避けてきた人、これを一度観てみませんか。

『スペルマゲドン 精なる大冒険』

『スペルマゲドン 精なる大冒険』(原題:Spermageddon)
監督:トミー・ウィルコラ,ラスムス・A・シヴェルトセン
声の出演:ラランド・ニシダ,大橋彩香,福原かつみ,天沢カンナ他

休暇を取って郵便局→老健→なんばパークスシネマへ。珍しいノルウェーのアニメ作品で、これも字幕で観たかったけど、どこの劇場も吹替版しか上映していません。観てみれば、吹替版のほうがわかりやすかっただろうと思います。そしてこれを吹替版にするのはかなり大変だったろうとも思う。偉い。

精子を擬人化した作品といえばすぐに思いつくのが『ウディ・アレンの誰でも知りたがっているくせにちょっと聞きにくいSEXのすべてについて教えましょう』(1972)。てか、これしかありませんよね。アニメのほうが生々しくなくて良いような。だけどこりゃ日本の子どもには無理だ。いかにも性教育がさかんな北欧の作品かと。

高校生男子イェンスの体内では、無数の精子が今か今かと出番を待っている。その機会を待つ間に、精子諸君の心構えに関する授業もある。精子のひとりであるシメンは大の勉強好き。教授が精子と卵子以外について学ぶのは邪道かのように話すのが腑に落ちず、人体そのものについて知るべきだと思うが、そんなシメンを教授は落ちこぼれ扱い。

一方、イェンスは、親抜きで友人たちと過ごす夏休み、1年ぶりにリサと会ってドキドキ。リサのほうも今夏は初体験の予感を持ってやってきたらしく、ふたりは部屋を抜け出してまさにそのときが目前に迫るのだが……。

面白いです。卵子と結ばれる確率は10億分の1。その競争に勝つべく、武装して臨む精子もいます。仲良し3人組の精子は、三つ子として生まれるチャンスを狙って並走。この若さで妊娠は避けたいリサは、当然のことながらイェンスにコンドームの装着を求め、行為後は殺精子剤を塗り、アフターピルも服用する。コンドームの壁を突き破ろうとする精子が凄いです(笑)。

精子は男性に限らないのも面白いとこ。男女の精子でどちらかが想いを寄せているなんてシーンもあり、女精子が男精子にプレゼントしようとするのがホームメイドのイカケーキとか。シメンは一生イェンスの体内にいてもいいと思っていますが、ここから一刻も早く脱出したい精子などは「こんなぎゅうぎゅう詰めのイカ臭いとこ」と言ったりも。

個人的には『はたらく細胞』(2024)よりずっと面白くてオススメです。人体がどうなっているのかわかっていいやんと思ったけれど、「人体のつくりはこうはなっていません」とエンドロールに注釈が出るのも笑った。

いや~、やっぱり凄いわ、北欧の性教育って。男性の体内では精子がフェスを開催していて、フライングVを弾き倒しているところを想像したら、楽しくないですか。あ、それは性教育と関係ないか。(^^;

『ANIMAL』

『ANIMAL』(原題:Animal)
監督:サンディープ・レッディ・ヴァンガ
出演:ランビール・カプール,アニル・カプール,ラシュミカ・マンダンナ,ボビー・デーオール,トリプティ・ディムリ,チャル・シャンカール,シャクティ・カプール,スレーシュ・オベロイ,サローニ・バトラ,アンシュル・チョウハン,シッダーント・カルニック他

仕事帰りにシュッと行ける劇場でまだ観ていないのはこれぐらいしかないなぁとイオンシネマ茨木へ。チケットを買おうとしたら、一律料金2,400円って。なんでなん。上映時間を確かめて唖然。201分って長すぎるやろ。そのせいで鑑賞料金が高いわけね。一瞬やめて帰ろうかと思いはしたものの、まぁしゃあない(何が!?)。あきらめてチケット購入。入場したら客ほかにおらん。今年初めての“おひとりさま”去年は新年早々おひとりさまを経験し、そのあとも毎月のように客は私ひとりのことがありましたが、9月を最後にそんなこともなくなったから、5カ月ぶりのおひとりさまです。

本国インドで大ヒットを飛ばしながらもバイオレンスに満ちた作風が賛否両論を巻き起こしたそうです。主演はヒンディー語映画界のスーパースター、ランビール・カプール。私が思っていたよりも若くて今年43歳。2022年に『RRR』(2022)のシータ姫、アーリヤー・バットと結婚しているのですね。へ~っ。ランビール・カプールってサシャ・バロン・コーエンに似ていませんか。私にはもう最初からそうとしか見えなくて、タイプじゃないからテンションだだ下がり。ただ、ヒロイン役のラシュミカ・マンダンナは見ていて嬉しくなる美人です。

インド・デリーの鋼鉄王バルビールの長男として生まれたランヴィジャイ。仕事一筋で家庭をまったく顧みない父親に愛されたくて、バルビールが帰ってくるとまとわりついては邪険に扱われる。それでも父親のことが大好きなランヴィジャイは、バルビールの誕生日になると同級生全員にお菓子を配り、みんなに祝ってほしいと言ったりも。

姉が大学で嫌がらせを受けていると知ったランヴィジャイは、銃を携えて学内に突入。加害者を震え上がらせて帰宅すると、暴力はもってのほかだと言いながらバルビールはランヴィジャイを何度も殴り、手に負えないからとアメリカの寄宿学校送りにする。そのまま長らくアメリカで過ごしたランヴィジャイだったが、バルビールの還暦祝いのパーティに出席するために帰国。ところがその席で義兄ヴァルンと諍いを起こし、またしてもバルビールから拒絶されてしまう。悲嘆に暮れつつも、再会した幼なじみのギタンジャリと駆け落ち同然で結婚し、再びアメリカへ。息子と娘を授かる。

8年が経過したある日、バルビールが何者かに襲撃されたことを知りランヴィジャイは妻子を連れてデリーに戻る。父親襲撃の犯人に復讐を果たすと誓い、腕の立つものを集めて調べはじめるのだが……。

これまでのインド作品と違っていて驚いたのは、キスシーンでちゃんとキスしているということです。今まで観たインド作品では「キスしているように見せているけれど実際はしていない」ものばかりでした。それが本作ではべろべろ舐めるぐらいの勢い(笑)。男女ふたりが裸でベッドに横たわるシーンなんかも今までは観たことがありません。心臓移植を受けたランヴィジャイが命あることを大いに感じるシーンでは、ぼやかしてはいるものの全裸フルチン。結婚式途中の新郎が新婦を参列者の面前で犯すシーンなどもあり、インド映画としては前代未聞ではないでしょうか。大ヒットだというけれど、こういうシーンを映画の中で観たことのない人たちがこぞって観に行ったのではないかと思うのです。違いますか。

続編があるんですって。なんだかんだで観に行くかもしれんけど、タイプじゃない俳優が主演の200分超はツライ。(–;

2026年2月に読んだ本

2026年2月の読書メーター
読んだ本の数:12冊
読んだページ数:4606ページ
ナイス数:1747ナイス
https://bookmeter.com/users/762098/summary/monthly/2026/2

■さっちゃんは、なぜ死んだのか? (講談社文庫 ま 62-12)
イントロダクションを読んで、まさか真梨さんの本音も入っているなんてことはないですよねと思う。まるでヤバくなんかないですもんね、姉御。ただただ読みやすくてどんどん頁が進むわりには、登場人物がやたら多くて誰のことだかわからなくなり、戻ることが何度もありました。しかも残り30頁のところで明らかになる叙述トリックには、「えっ、その読み方、ちょっとズルくない!?」。ほんとにそんな読み方するんですかと思わず調べたら、皇族にもいらっしゃいましたね。失礼しました。私もバブル世代ですが、さっちゃんにはなり得ない日々でした。
読了日:02月01日 著者:真梨 幸子
https://bookmeter.com/books/22224171

■アカシアの朝
毎年400本前後の映画を劇場鑑賞するので、取捨選択はせずに何でも観ます。だから、K-POPにまったく興味がないにも関わらず、ライブ映像等の上映があるときには観に行っていました。それでも興味は沸かず。ところが1年半前、ジョングクのドキュメンタリーを観てハマる。いまやBTSの箱推しに。本作の主人公は、そんなBTSの“ダイナマイト”がきっかけでK-POPアイドルを目指す少女。それのみの話かと思っていたら、日韓両国の歴史に及ぶスケールの大きな物語でした。K-POPが好きな人に薦めたいなどと軽くは言えないぐらいの。
読了日:02月03日 著者:櫻木 みわ
https://bookmeter.com/books/22624484

■ハウスメイド2: 死を招く秘密 (ハヤカワ・ミステリ文庫 HMマ 20-2)
第1作の読了後ただちに第2作に行きたかったところ、1カ月の間にできるだけいろんな作家の本を読むというマイルールに沿い、2月になるのを待ちました。第2作に至るまでにミリーは十数人の女性を救ったそうな。またまた人でなしの金持ち男を殺すのかと思いきや、そんな同じストーリーのわけはない。だけど次の雇い主にもDV夫の香り。痣だらけの哀れな妻を救うのだミリー!……いやはやこの展開は。「誰やねんアンタ」と声が出ました(笑)。もう信用するのはエンツォだけにしはなれ。第3作が待ち遠しくて仕方ない。ミリーのことをナメんなよ。
読了日:02月06日 著者:フリーダ・マクファデン
https://bookmeter.com/books/22978830

■赤と青とエスキース (PHP文芸文庫)
270頁に満たない本の中に広がる壮大なドラマ。1枚の絵と共にその場所にいるかのよう。最近わりとよく名前を用いた叙述トリックに出会っていたため、そこに驚きはさほどありません。しかしその前の時点で涙が溢れたシーンが既に数カ所。バタフライピーの彼が大好きでした。そして猫がたまらない脇役ぶり。トリックがなくても十分よかったと言いかけたけれど、やっぱりこのトリックがあればこそなのか。お姐様方が「女は上がったら最強」と言っていたのも思い出してほくそ笑んでしまいました(笑)。本作は女性のほうが響く物語かもしれません。
読了日:02月09日 著者:青山 美智子
https://bookmeter.com/books/22067640

■たそがれ大食堂 (双葉文庫 さ 45-03)
幼少時はよく阪急百貨店大食堂に家族で行きました。今も昔も好きになるとそればかり食べてしまう私が当時好きだったのは、「小海老のコキーユ」と「子羊のパイ包み焼き」でした。前者はつまりグラタンだけど、子供心に「コキーユ」という響きが洒落て聞こえたのでしょう。後者が好きだった名残は何十年経った今もあり、パイ包み焼きと聞くと小躍りしたくなります。本作を読めばあの頃の情景を思い出す。右肩下がりの百貨店の食堂を盛り返すために奮闘する面々が凄くイイ。特に副料理長の中園くん、君の能天気に皆が救われている。ノスタルジー万歳。
読了日:02月10日 著者:坂井 希久子
https://bookmeter.com/books/22068593

■火のないところに煙は (新潮文庫)
近頃3冊並行して読むようになりました。寝床に持ち込んで読むのは単行本、それより前に家で座って読むのは厚めの文庫本、そして外出時に持参するのは、頁を開くさいに手が疲れるほどには分厚くない文庫本あるいはホラー本。だって夜に読むのは怖いんだものと思いながら昼間に持って出かけたら、帰宅後遅くなってからも止まらず。ノンフィクションじゃないよね、モキュメンタリーだよねと祈りながら読む。書評までもそう来るのねとビビって笑いました。欲を言えば切なさがほしい。第5話はもっとそうなり得そうでしたから。ギュッと心を掴まれたい。
読了日:02月12日 著者:芦沢 央
https://bookmeter.com/books/18130866

■黛家の兄弟
時代小説への苦手意識が払拭されたのは、十数年前に飲み友達の姐さんから『みをつくし料理帖』を半ば無理やり貸されて断れなかったのがきっかけでした。同じ姐さんが貸してくれたのがこの本。代々筆頭家老の黛家に生まれついた三男が少年だった頃からの数十年間。女も男も十代で結婚話が出て、三十にして五十の風格、五十になれば老い先わずかなのだと、ついつい今の時代と比べてしまう。数奇な人生に思えるけれど、意外と本当にこんなふうだったのか。誰も死なずに済む、よき政はいつの世も難しい。「黛家の兄弟ですから」。背筋がすっと伸びます。
読了日:02月15日 著者:砂原 浩太朗
https://bookmeter.com/books/19095417

■同志少女よ、敵を撃て (ハヤカワ文庫JA)
恥ずかしい。高校生直木賞の存在を知らなかったのです。だからそれが何なのかを調べるまでは「えっ、高校生作家なの!?」と思いながら読んでいました。そうではないと知ってまた驚く。ロシア人の名前なんて高校生のときはよう覚えんかったと思うけど、むしろ歳を取ってからのほうが片仮名の長い名前は覚えられないか。と、余談だらけになりましたが、第二次世界大戦に狙撃兵として臨む少女の運命は過酷。著者による文庫版あとがきに胸が痛む。「この小説を書かなければよかった」。現実世界では続かなかったロシアとウクライナの友情を思いながら。
読了日:02月17日 著者:逢坂 冬馬
https://bookmeter.com/books/22244819

■ビストロ・べーテヘようこそ 幸せのキッシュロレーヌ (角川文庫)
キッシュに目がないのです。ビストロが舞台のグルメ小説でとびきり美味しいキッシュを食べさせてくれるのだろうと思ったら、そこに思い違いはなかったけれど、完全なるファンタジー小説でした。婚活アプリに登録した3人の女性がマッチングしたのはビストロのシェフ。それぞれ時を違えて店を訪れると、サービス担当は歩き方すら心許ない少女。シェフの正体は魔法をかけられて剛毛の野獣となった王子ですって。少女がネグレクトに遭っていたことがわかる第4話がメイン。挿絵たっぷりの児童書や絵本あるいはアニメ化された映像を観たくなります。
読了日:02月20日 著者:野村 美月
https://bookmeter.com/books/22298083

■マルチの子 (徳間文庫)
「儲け話があると人に言ってくる奴は詐欺か馬鹿」と言っていたのは誰でしたっけ。儲かる話なら自分だけの秘密にしておきたいのが普通だろうと。確かに(笑)。もともと仲が良くて信頼の置ける人からの話であっても誘われたら引くのに、そうではない人からの儲け話なんてありえない。数十年前、「久しぶりに連絡のあった友達と飲みに行く」と言って出かけたが「マルチの勧誘だった」と帰宅したときの悲しげな顔を思い出します。著者の実体験がモチーフになっているそうで、マルチにハマる人の3つの法則が興味深い。決してハマりたくない世界です。
読了日:02月23日 著者:西尾潤
https://bookmeter.com/books/21509942

■ヴィンテージガール 仕立屋探偵 桐ヶ谷京介 (講談社文庫)
“法医昆虫学捜査官”シリーズで完全に虜になった作家。シリーズ最新刊が文庫化されるのはまだ先でしょうから、それまでの間にこの別シリーズ第1弾を。これって内藤了に待たされているときと同じパターンだなぁと考えていたら、雰囲気もちょっと似ています。美術解剖学に長けた主人公はおそらくイケメン、そして涙もろい。遺体を見てその死亡現場に想いを馳せては目頭を押さえる彼。古着店のオーナーでゲームオタクの小春とのコンビが最高です。「知ってか知らでか人の心を軽くする人」に私もなりたい。昆虫博士と仕立屋、次に読めるのはどっち!?
読了日:02月27日 著者:川瀬 七緒
https://bookmeter.com/books/21131427

■カスタード (実業之日本社文庫)
今月中にどうしてももう1冊読みたくて本屋に駆け込み、余白が多くてすぐ読めそうだという理由だけで購入しました。5章で構成される連作短編の最初のほうこそ主人公たちが好きになれなくてイラっとしたものの、もとはケーキ屋だったっぽい弁当屋の事情が明らかになる頃には涙ぐんでしまう。後悔を思い出させてくれてありがとう。なお、ポイントが貯まれば交換できるドリンクがしょぼいとのことだけど、映画を50本観れば1ヶ月フリーパスを付与していたシネコンでコーラしか貰えなくなったときの衝撃に比べたらずっとマシだと思ったのは余談です。
読了日:02月28日 著者:加藤 元
https://bookmeter.com/books/18739746