MENU
ChatGPT-Image01
previous arrow
next arrow

『東方神起 20th Anniversary Film『IDENTITY』』

『東方神起 20th Anniversary Film『IDENTITY』』
監督:田上健太

塚口サンサン劇場で前述の『旅の終わりのたからもの』を観た後、晩の高槻での飲み会までの間に観られそうな作品を物色したところ、大阪ステーションシティシネマで上映される本作しか時間的に合いそうにありませんでした。ジョングクのおかげでK-POPを聴くようになり、今やBTSの箱推しで、ARMYを小声で名乗ってもいいかなぐらいにはなっています。だけど知らないんですよ、東方神起、全然。

どれぐらい知らないかと言うと、まず何人のグループかを知らない。何人なんかな〜と思いながら上映に臨んだら、「えっ!?2人なん!?」とたまげました。なんとなく5人ぐらいいそうに思っていましたから。2人だと知って驚いている自分に笑いながら、「ここまで知らんのに、3,900円払って観に来ている客、私以外におるやろか」と思ってまた笑う。ついでに、1曲も知りませんから、私。

そんなド素人の私にも東方神起の軌跡がわかるように作られている作品です。最初から2人のわけはないから、何かあって2人で活動を続けることになったのだろうなと思い、それについては帰宅後に調べました。そうか、やっぱり最初は5人だったのね。

2011年以降、ユンホとチャンミンの2人で活動する東方神起。毎年のライブツアーにスタッフたちと臨む姿、ライブそのものの模様、2人へのインタビューが盛り込まれています。寝る気満々で行ったのに、時には泣きそうになったりもして、大満足の134分となりました。だからって今後は東方神起も聴きますということにはならないけれど、ちょっと聴いてみようかなという程度にはなったかな。

いちばん気になったのは脇毛なんですけど(笑)。今時のアイドルはみんな脇の下を脱毛していますよね。この2人はそのままなんやと脇の下に目が釘付け。兵役終わって復帰後は脱毛していたりしてとガン見しましたが、やっぱりそのまんまにやった。でも2025年の東京ドームライブのときは処理していませんか。気になるから誰か教えて。

『旅の終わりのたからもの』

『旅の終わりのたからもの』(原題:Treasure)
監督:ユリア・フォン・ハインツ
出演:レナ・ダナム,スティーヴン・フライ,ズビグニエフ・ザマホフスキ,イヴォナ・ビエルスカ,マリア・マモナ,ヴェナンティ・ノスル,トマシュ・ヴウォソク,サンドラ・ドルジマルスカ他

塚口サンサン劇場にて、1991年のポーランドを舞台にしたドイツ/フランス作品を鑑賞。ドイツ出身の女流監督ユリア・フォン・ハインツがリリー・ブレットの小説を映画化。ブレットはホロコーストを生き延びた両親のもとオーストラリアで生まれた作家で、それを題材とした小説を多く書いているそうです。

1991年。ジャーナリストの女性ルーシーは父親のエデクと共にニューヨークで暮らしている。自分のルーツを知ろうと、エデクの故郷ポーランドへ父娘の旅を計画するが、奔放なエデクは片時もじっとしておらず、そもそもニューヨークで飛行機に乗り遅れる始末。ひとり先にワルシャワに着いてやきもきするルーシーをよそに、平然と後の飛行機でやってきたエデク。

エデクが暮らしていたウッチに列車で向かおうと切符を買っていたのに、ルーシーがトイレに行っている間にまたしてもエデクは勝手に空港の外へ。そこでステファンというタクシーの運転手を捕まえてこの旅行中世話になる話をまとめてしまう。すっかりペースを乱されて呆れるルーシーだったが……。

ルーシーの両親は夫婦でアウシュヴィッツから生還した稀有の存在であったものの、当時について娘のルーシーに語ることはほぼありませんでした。家の中に流れるなんとなくぎごちない空気を幼い頃から感じ取っていたルーシー。母親が亡くなり、どうしても父親の生まれ故郷を見たいとやっとの思いでエデクを連れ出したのに、エデクはすべてを避けているふしがある。

エデクにとっては母国語であるポーランド語をルーシーは理解できないから、エデクが現地の人たちと何を話しているのかわかりません。ホロコースト経験者が当時を思い出したくないのも当たり前といえば当たり前で、エデクに同情的なステファンは、ついついエデクに話を合わせます。いったい父親は何を考えているのかとルーシーはイライラしているというのに、気さくな人柄のエデクが行く先々で誰とでも親しくなるのもルーシーにとっては腹立ちの種。

ルーシー役のレナ・ダナムは女優として活躍しつつ、監督や脚本家、プロデューサーとしても影響力を持つ人。エデク役のスティーヴン・フライはイギリスが誇る名優。このふたりは本当の親子なんじゃないかと思うほどの素晴らしい共演。常にふざけているように見える父親の過酷な体験に触れることが良いことなのかどうかとふと考えてしまう。けれど、どれほど過酷であっても、それは後世に伝えていかなければならないものでしょう。

ベジタリアンで鳥の餌みたいなシリアルばっかり食べてなぜにあんな体型にとつっこみたくなったのはきっと皆さん同じですね。(^^;

『五十年目の俺たちの旅』

『五十年目の俺たちの旅』
監督:中村雅俊
出演:中村雅俊,秋野太作,田中健,岡田奈々,前田亜季,水谷果穂,左時枝,福士誠治他

4年半ぶりのシネ・ピピアにてハシゴの〆。前述の『Black Box Diaries』の上映終了時間と本作の上映開始時間が少々かぶっていたため、たぶん最初の5分くらいは観そびれています。昔はこんなこと絶対しなかったんですけれど。

1975年から1976年にかけて日本テレビ系列で放送されていた全46話の青春ドラマ『俺たちの旅』。その50周年を記念してオリジナルキャストそのまんまに、脚本も同じく鎌田敏夫。監督を務めるのは主演の中村雅俊で、今年75歳を迎えた彼のこれが監督デビュー作。私は主題歌を知っているだけで、ドラマは観たことがありません。

あれから50年が経ち、70代になったカースケこと津村浩介(中村雅俊)、グズ六こと熊沢伸六(秋野太作)、オメダこと中谷隆夫(田中健)の3人。カースケは町工場の経営者、グズ六は介護施設の理事長、オメダは米子市長として、それぞれに平穏な日々を送っている。

ところがある日、グズ六がカースケのもとへやってきて、20年前に病死したはずの山下洋子(金沢碧)が生きているようだと言う。ある温泉宿の仲居が洋子を名乗っておかしなふるまいをしているらしいと聞き、カースケが出向いてみると、そこにいたのはかつてカースケが洋子に投げた言葉を錯乱状態で繰り返す中谷真弓(岡田奈々)だった。

真弓の兄であるオメダが言うには、余命わずかとなった洋子に会った真弓は、カースケの話をいろいろと聞いたらしい。しかし洋子が最期に何と言ったのか、真弓はオメダにも決して教えてくれないらしい。そのオメダは、亡き母(八千草薫)や真弓と共に暮らした実家のことが忘れられず、売り家となっている実家を買い戻したいと切望している。妻(左時枝)と娘(前田亜季)は当然大反対。カースケも最初は止めるつもりだったものの、オメダの願いを叶えたいと思いはじめて……。

評判も良さそうだったので期待していましたが、ちょっとがっかり。50年前のTVドラマ版を観ていた人は懐かしくて仕方ないでしょうが、男性受けしそうな話だなぁと思いました。TVドラマ版の映像が回顧シーンとして映し出されるのを観ると、私は初見で話の流れを理解しているわけではないからか、カースケがずいぶんと酷い男に思えます。洋子を殴るシーンなどあり得ない(笑)。彼女が自分のことを好きだとわかっていて、自分だって彼女に想いを抱いているくせに、まだ身を固めたくはないんだと言い、そのくせ酔っぱらって彼女を押し倒そうとする。アカン、最低。

オメダの娘に会いに行くシーンでは、男が言いそうなことばかりだし。ロマンを語るカースケとグズ六の姿に男性はグッと来るでしょうが、女にしてみれば、何を勝手なこと言うとるねんと思います。オメダの娘を説得したいのであれば、まずは彼女の言い分を聴いて頷いてやらにゃあ。聞き上手とちゃうねんなぁ。「それはそれ、これはこれ」の男と女は違うんです。

そんなわけで、ため息を吐きながら就く帰り道。若かりし頃の超カワイイ岡田奈々と、いくつになろうが可憐だった八千草薫だけは見られてよかった。

『Black Box Diaries』

『Black Box Diaries』
監督:伊藤詩織

豊中駅近くのホテルでおこなわれた友人の一周忌の法要に参列後、そのまま阪急電車で売布神社駅前、4年半ぶりにシネ・ピピアへ。久しぶりだとは思っていたけれど、せいぜい3年ぶりぐらいのつもりでした。時が経つのってはやい。日付を見て、そうかぁ、ちょうどが癌だとわかった頃に行っていたのだなぁと思う。

シネ・ピピアに出向いたのは後述の作品を観るためでした。本作の上映終了時間と後述作品の上映開始時間が10分かぶっていたから、シネコン並みの予告編上映があるとも思えないこんなミニシアターでは10分経てば後述作品の本編に突入していることは確実。しかし本作を観る機会はほかになさそうだし、観ようと決めたのでした。

TBSのワシントン支局長だった山口敬之氏にレイプされたとして実名で訴えたジャーナリストの伊藤詩織氏。彼女自らが監督を務め、6年に渡る記録を綴っています。本作はアカデミー賞をはじめとする各国の映画祭等で優れたドキュメンタリー作品として賞を授かりながらも、映像や録音の使用許諾を得ずに用いていたことが問題視されました。それゆえ伊藤氏のいちばんの味方であったはずの弁護士の顔にモザイクをかけて本作を日本で公開するという異例の事態に。これはとても残念なことです。また、事件に関してはどう考えても伊藤氏寄りだったろうと思う望月衣塑子記者が、許諾を得ないままの作品を海外では上映しつづけている点などについて意見したところ、伊藤氏から名誉毀損で訴えられた(が後に取り下げ)というのも残念な話。

『新聞記者』(2019)や『朽ちないサクラ』(2023)を観れば、戦うと恐ろしい目に遭わされる人がわかるし、こうして映画の感想を書くだけでも公安に目をつけられるかもしれないと思ったりもします。こんなブログでそんな心配は不要でしょうが(^^;、『シチズンフォー スノーデンの暴露』(2014)のエドワード・スノーデンの話なんか聴くと、すべてを見られているのではなんて気にさせられてしまいます。

だから本作についてあれこれは書けないけれど、レイプなどの性暴力事件が取り沙汰されるたびに思うのは、男性から飲食に誘われて出向くと、それだけで「そのつもりがある」と思われるのは勘違いですということ。そのつもりがあって出向く人ももちろんいるでしょうけれど、ただ単に楽しく飲んでしゃべりたくて出向いただけなのに、男性とふたりで食事に行くこと=そのつもりありだと思われたら困るんです。昔、セクハラ上司に呆れて「女性を食事に誘ったら、そのあとも誘わないと失礼だとか思っていませんか」と尋ねたら、「思ってる」。「それは大きな間違いです」と言うときましたが、たぶんそんなことはないやろとお思いだったでしょうね。そしてそのままお亡くなりにならはったけど。

伊藤氏の相手が社会的に地位の高い男性だったせいで、事件をもみ消そうとする動きがあるなか、証言すると立ち上がったシェラトンホテルのドアマン。証言すれば仕事を失う可能性もあったのに、彼の態度は立派だと思います。

泣いているお客さんもいました。同じような経験がおありなのかなぁと思うのは邪推に過ぎませんが、訴えたくても訴えられない人はきっとたくさんいるし、訴えたら訴えたで誹謗中傷を受ける。どうすればいいのでしょうか。

『映画 教場 Requiem』

『映画 教場 Requiem』
監督:中江功
出演:木村拓哉,綱啓永,齊藤京子,金子大地,倉悠貴,井桁弘恵,大友花恋,大原優乃,猪狩蒼弥,中山翔貴,丈太郎,松永有紗,中村蒼,岡本夏美,佐藤仁美,和田正人,荒井敦史,高橋ひとみ,白石麻衣,染谷将太,川口春奈,大島優子,三浦翔平,濱田岳,福原遥,杉野遥亮,趣里,坂口憲二,林遣都,森山未來,小日向文世,市川染五郎他

2部作の前編『映画 教場 Reunion』はNetflixで独占配信して、後編は劇場公開って、売り方がセコないかいと思いつつ、公開初日にイオンシネマ茨木にて。前作で何名かの退校者が出た後の神奈川県警察学校、教官・風間公親(木村拓哉)の教場が舞台です。

訓練生たちはそれぞれ目標を持って日々臨んでいる。たとえば星谷舞美(齊藤京子)はストーカー犯罪の撲滅を目指す警察官に、笠原敦気(金子大地)は暴力団から町工場を守る警察官になるという目標がある。ひとり違うのは木下百葉(大原優乃)で、両親が警察官だという彼女はなんとなく警察学校に入っただけ。ここで将来有望な訓練生を見つけてとっとと結婚し、子どもも産んで専業主婦になるのが彼女の目標。そんな彼女が見込んだ相手は真鍋辰貴(中山翔貴)。最初は洞口亜早紀(大友花恋)と交際していた真鍋を奪い取った格好。洞口はふたりの仲を応援しているような言葉を木下にかけ、クリスマス前に扁桃炎を起こしたらしい真鍋には病院へ行くように勧めるが、風間は洞口の思惑に気づく。

校内の長距離走イベントに出場する初沢紬(井桁弘恵)は、妹の環(岡本夏美)が隣人による嫌がらせを受けていると聞き、退校した若槻栄斗(中村蒼)のもとへ環を連れて行くと、護身術を教えてほしいと頼む。嫌がらせは止むことなく続いているらしく、あるとき環が泣きながら電話をかけてくる。「どうすればいいか」と問う妹に、「何もしなくていい」と答える初沢。その後、解剖見学実習に参加中の訓練生たちを見て、風間は初沢の態度に不審を抱く。

というふうに、前作も本作も訓練生たちをめぐってさまざまなことが起こり、そのいずれにも風間は気づいているという超人。売り方がセコいなと思うものの、やっぱり面白いんですよねぇ。それに、成長していく訓練生たちを見ていると、若手俳優の成長も同時に見ることができているような気がして楽しい。特に綱啓永猪狩蒼弥がイイ。金子大地もこんな誠実な役とクズの役どちらでもできる俳優なんだと驚く。善人役のほうが多いイメージの倉悠貴も新境地開拓。解剖を担当する医師役で市川染五郎が出ていたのも嬉しくなりました。善人役のイメージといえば、林遣都のイカれっぷりが凄い。彼にとってもこれは新境地ですよね。

それにしても冒頭の明石家さんまとそれにつきあわされる女将役の富田望生は何ですか。TVドラマ版を未見の私にはまったく意味不明。真面目な作品をおちょくっているかのようにすら感じます。どうでもええけど。

このタイミングで神奈川県警の不適正な交通違反取締まり発覚って、白バイ隊員の鳥羽(濱田岳)が泣きまっせ。教場の訓練生たちに恥ずかしくないふるまいをお願いします。