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劇団☆新感線の『紅鬼物語』をライブビューイングにて。

『紅鬼物語』
作:青木豪
演出:いのうえひでのり

劇団☆新感線は45周年を迎えるそうです。何度かナマで観に行きましたが、このたびライブビューイングがあると当日朝に飲み友だちの兄さんから教えていただき、109シネマズ大阪エキスポシティにて夜の回を観ることができました。ナマで観ればチケット代は15,000円ほどするところ(その価値がじゅうぶんあるけれど)、ライブビューイングなら4,700円。

主演を務めるのは宝塚歌劇団の花組トップだった柚香光(ゆずかれい)。昨年5月に退団した人なのですね。小学生だった頃は家族でタカラヅカを観に行ったものですが、もう長いこと足を運んでいないから、名前を聞いてもわからなくてすみません。しかしこの人は男役だったそうで、へ~っ、本作では妖艶な美女そのもの。

平安時代。源蒼(鈴木拡樹)の妻・紅子(柚香光)と娘・藤(樋口日奈)が突然姿を消す。紅子と藤がいなくなったのはの仕業ではないかと人々が噂するままに10年が経ったある日、蒼の家臣・坂上金之助(喜矢武豊)が鬼・栃ノ木(早乙女友貴)と遭遇するが、反撃して片腕を斬り落とすことに成功する。紅子と藤が生きていると信じる蒼は家臣らを引き連れて鬼の根城を見つけようとするのだが……。

実は紅子の正体は鬼で、しかも栃ノ木ら3人の鬼の頭(かしら)。でも、鬼が人間を殺して食べようとするのに対し、紅子は自然死した人間しか食べないと決め、栃ノ木たちにもそのように命じています。そこに鬼よりも悪い奴がいたもので(笑)、村長(粟根誠)は村人をそそのかして人を殺させ、鬼に差し出して、紅子の力を得ようとしているのです。紅子とその血を引く藤の唾液には、肉体を癒やす力があり、どんな病もペロリと舐めれば治ります。

紅子が10年前になぜ姿を消したかと言うと、それは神隠しでもなんでもない。病で伏せっていた蒼を助けたいがために、目の前で亡くなった人を食ってしまったからでした。いくら状況が状況とは言え、人を食べてしまったことを恥じる紅子が藤を連れて蒼のもとから離れたというわけで。

ナマで観ると舞台が遠いから、役者陣の表情まではよく見えなかったりしますが、ライブビューイングだとそれも見える。死んでしまった人が息をしているのまで見えるのは良いのか悪いのかわからんけど(笑)、カーテンコールまでじっくり楽しむことができました。生中継のビューイング、またやってくれるならぜひ行きたいです。

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