『Shiva Baby シヴァ・ベイビー』(原題:Shiva Baby)
監督:エマ・セリグマン
出演:レイチェル・セノット,モリー・ゴードン,ダニー・デフェラーリ,ポリー・ドレイパー,フレッド・メラメッド,ダイアナ・アグロン,シルダ・シャウル,グリニス・ベル,ジャッキー・ホフマン,ソンドラ・ジェームズ,リタ・ガードナー他
コロナ下では駐車場代が安くなっていた新梅田シティ。インバウンドが戻ってきてからは徐々に駐車場代が上がり、今はコロナ前の同じぐらいかそれより高いぐらいになってしまいました。日祝のほうがむしろ安くて、仕事帰りにテアトル梅田へ行くときはどこに駐めようかと悩みます。悩むといえば、「ころなか」と書くときに「コロナ禍」か「コロナ下」かも毎回悩みます(笑)。
アメリカ/カナダ作品。カナダ出身のエマ・セリグマン監督による2020年の長編デビュー作。配給会社が『サブスタンス』(2024)を手がけたアートハウス系ストリーミングサービス/配給会社MUBIとやらで、2021年度の最⾼視聴数を記録した作品なのだそうです。タイトルの「シヴァ」はユダヤ人コミュニティのお葬式を指します。
実家住まいで両親からじゅうぶんなお小遣いを受け取っているにもかかわらず、パパ活に勤しむ女子大生ダニエル。そこで出会ったマックスとやることをやっている最中に母親から電話が入る。親戚の誰かが亡くなったらしく、葬式に参列するようにとのこと。葬式だということは伏せ、別の用事ができたと言ってマックスのもとから立ち去るダニエル。
父親のジョエル、母親のデビーと待ち合わせて式場に着いたダニエルは、幼なじみのマヤも来ているのを見て焦る。ダニエルとマヤは高校生の頃「そういう関係」で、レズビアンであることをよく思わないデビーから、葬式の席ではおとなしくしているようにと釘を刺される。
マヤを見ただけでも焦るのに、なぜかその場にマックスの姿も見つけてビックリ。ダニエルはロースクールへの入学を目指しているとマックスに嘘をついていたし、マックスはダニエルに既婚者であることを隠していたのだ。遅れてマックスの妻キムが赤ん坊を連れてやってきたものだから、ダニエルは開いた口がふさがらない。マックスとキムのことを凝視するダニエルを不審に思うマヤだったが……。
驚きますよね、さっきまで寝ていた相手と葬式で顔を合わせたら。しかも双方まったくの嘘をついていた。ダニエルの嘘なんてまだカワイイほう。彼女はマックスにパパ活相手以上の想いを抱いていたのに、マックスは既婚者だった。しかも独身貴族を気取ってゴージャスな生活を送っている様子だったのに、それはすべて美人実業家の妻が稼いだ金を使ったものだとは。高級ブランドの新作ブレスレットを妻と愛人両方に贈っていたのも笑えます。それだって妻のお金ですからね。
荒んだ気分に追い込まれたダニエルを最後に救うのはマヤ。ダニエルがマックスに話していたロースクールの件こそがマヤの経歴で、幼なじみで恋仲だったマヤがどんどん先に行ってしまう。ひとり僻んでマヤを避けていたダニエル。何もわかっちゃいない父親はかなりウザかったけれど、それでもその能天気さに場が救われることもあるし、娘の気持ちを察する母親の存在も心強いです。
何これ、面白い!と思えた1本でした。
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