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『Mr.ノーバディ 2』

『Mr.ノーバディ 2』(原題:Nobody 2)
監督:ティモ・ジャイアント
出演:ボブ・オデンカーク,コニー・ニールセン,ジョン・オーティス,RZA,コリン・ハンクス,クリストファー・ロイド,シャロン・ストーン他

前作の『Mr.ノーバディ』(2021)が大好きだったからこれも見逃したくない。109シネマズ箕面にて、前述の『愚か者の身分』とハシゴしました。

一見冴えない中年男ながら実は凄腕の殺し屋ハッチ・マンセル。請け負う仕事をすべて片付けていたら家族と過ごす時間などなく、使えない親父として家庭では軽んじられている。そんな状況を打破すべく、思い切って休暇を取ることに決めたハッチは、昔たった一度だけ家族旅行に訪れたリゾート地プラマービルの遊園地に皆で行こうと計画。妻ベッカ、息子ブレイディ、娘サミーは苦笑いしつつもハッチの案に乗ることに。ハッチの父親デヴィッドももちろん連れて。

ハッチの休暇申請を一応聞き入れたハンドラー(暗殺を指示する管理官)“バーバー”は、「どっちみちおまえはおまえ、トラブルを呼ばずにはいられない性分だ」と断言。そんなことはないと言い返してみたものの、プラマービルに着くや否やすぐに地元民といざこざを起こすハッチ。するとその後なぜか保安官エイベルにつきまとわれるようになり、エイベルが差し向ける輩に命を狙われる。

このままでは落ち着いて休暇を楽しめない。たまらず情報を得ようとバーバーに連絡を取ったハッチは、プラマービルが麻薬や酒の密輸ルートとなっていることを教えられる。町を仕切っているのはワイアットという男で警察ともグル。だが、その上には世にも恐ろしきレンディーナという闇の女帝がいるらしい。レンディーナに逆らえば、一族が根絶やしにされてしまう可能性すらある。ハッチがレンディーナとやり合うのは自由、しかし援護はしないとバーバーから言われるが、見て見ぬふりをすることはできず……。

ボブ・オデンカーク演じるハッチはなかなかカワイイおっさんだけど、どう見ても強そうではありません。ところがキレたら最後、誰も太刀打ちできないぐらいの強さを発揮します。前作同様それが可笑しくて。エイベルを演じるのはトム・ハンクスの息子コリン・ハンクス。これがもう憎たらしいのなんのって。本作を観ると、コリンは絶対に善人役はできないとすら思えます。父親似であることはまちがいないのに、どうしてこうも善人面した悪人役が似合うのか不思議(笑)。夫に愛想を尽かしかけているのにいちばんの理解者でもあるベッカ役のコニー・ニールセンは今年還暦。年相応の可愛い人だなぁと思います。

ハッチとデイヴィッド(クリストファー・ロイド)とワイアット(ジョン・オーティス)、そしてハッチと異母兄弟のハリー(RZA)が遊園地という場所をフルに生かしてレンディーナ(シャロン・ストーン)を迎え撃つのが最高に楽しい。セリーヌ・ディオンの“パワー・オブ・ラブ”の使い方も有効です。ただ、やっぱり前作のほうが面白かったかな~。

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