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『FRÉWAKA/フレワカ』

『FRÉWAKA/フレワカ』(原題:FREWAKA)
監督:アシュリン・クラーク
出演:クレア・モネリー,ブリッド・ニ・ニャフテン,アレクサンドラ・ビストルツィトスカヤ,オルガ・ワーリー,ミーホール・オーグ・レーン,ドロシー・ダフィ他

梅田スカイビルで駐車料金1,800円を払うのだから、前述の『メラニア』1本だけで帰るのはもったいない。もう1本、とっても怖そうなアイルランドのホラー作品を観て帰ることにしました。監督はこれが長編2作目となる新鋭アシュリン・クラーク(♀)。モチーフとなっているのはアイルランドの民間伝承で、ケルト神話に宿る「土着の祈り」と「呪い」なのだそうです。と言われてもピンと来ませんけど。

イカれた母親から虐待を受けて育った女性シュー。大人になってからは疎遠になっていたが、ある日、母親が首を吊って自殺したとの報せを受ける。レズビアンのシューは婚約者のミラと共に、母親が暮らしていた部屋へ。あまりに多い物にうんざりしているところへ仕事の斡旋所から連絡が入り、介護ヘルパーとして働く先が見つかる。

母親の部屋の片付けはミラに一任してシューが向かったのは、人里離れた村にひとりで暮らす老婆ペグの家。ペグはなかなかシューを家の中に入れようとしない。家の周囲には馬蹄をはじめとする鉄製品が置かれ、訪問者には塩を振りかけようとするペグ。介護センター職員の話では、ペグには認知症の兆候が見られ、妄想癖もあるとのこと。最初はペグに手を焼くシューだったが、次第にペグではなく村全体がおかしいのだと気づいて……。

冒頭は1973年、若かりし頃のペグの結婚式シーン。結婚を機にこの村へ来たペグには知り合いなんていないのに、勝手に人が集まって来る。ポップな音楽で皆が楽しそうに踊っているところは決して暗くないけれど、新郎であるダヒのもとを離れて外へと出たペグは妊娠しているらしく、つわりのせいで気分が悪い。吐いた後で顔を上げると、そこには1頭のヤギがいます。ここで場面が切り替わって現在へ。年代から考えて、ペグとシューになんらかの関係があることが推察できます。ペグの本当の娘がシュー? いやいや、シューはもっと若いでしょ、ならばシューの母親がペグの娘かな、などと考えていたら、それが当たっていたわけですが。(^^;

明るかったのは冒頭の数分、いや、数十秒間だけで、以降は『ヴィレッジ 声帯切村(コエキリムラ)』と似た雰囲気。ひたすら暗く、不気味です。女性が子孫を残す道具のように扱われる一方で崇められているようにも感じるけれど、こんな因習の残る村には住みたくない。同性婚のシューとミラが男友だちの協力を得て子どもを持つことにしたせいで、ミラは妊娠中。エンドロール途中で「シューを連れて行かないで、何でもするから」と叫ぶミラ。それを言ったが最後、子どもは手放さなくてはならないのでしょう。

目から血ぃ出さないでよ。怖いってば。

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