『28年後…』(原題:28 Years Later)
監督:ダニー・ボイル
出演:ジョディ・カマー,アーロン・テイラー=ジョンソン,ジャック・オコンネル,アルフィー・ウィリアムズ,レイフ・ファインズ他
109シネマズ大阪エキスポシティにて。
ダニー・ボイル監督のことは結構好きですが、前作の『28日後…』(2002)と『28週後…』(2007)は観ていません。だってその頃の私はまだホラーが苦手でしたから。今はホラーも躊躇なく観に行くようになって、話についていけるかなぁと思いつつ、予習もせずに鑑賞しました。
冒頭、大勢の少年と少女がひとつの部屋で肩を寄せ合って“テレタビーズ”を観ています。部屋の外では何かが起きているらしく、子どもたちは不安でいっぱいの顔をしているけれど、出てきてはいけないと親から言われているのか、懸命にテレビ画面に集中しています。しかし、そんな努力も空しく、ドアが破られてゾンビのごとき大人が殺到。逃げ惑う子どもたちが次々と捕まって無残に噛みつかれるなか、ジミーという少年だけが生き延びます。
場面変わって28年後。てっきり上記のジミーが大人になってゾンビと戦うのかと思っていたら、違うじゃあないか。
冒頭のジミーとちょうど同じ年頃の少年スパイクは両親との3人暮らし。ゾンビ(ってか、これってゾンビと呼んでいいんですかね?)の巣窟となっている本土から逃れ、人々は島で暮らしています。島の少年たちは、15歳前後になると大人と共に本土に出向くのが慣習。本土でゾンビを狩りつつ、島では手に入らない生活必需品等を本土で探して持ち帰る。そうして無事に戻れば、大人の仲間入りをしたことを島をあげて祝うのです。
スパイクはまだ12歳ながら、島でも屈指の強さを見せている父親ジェイミーに従って本土へ。動きの遅いゾンビを仕留めることに成功しますが、ゾンビの親玉アルファに遭遇してしまう。ジェイミーの的確な指示のもと、スパイクもなんとか島に帰り着いて皆に褒められます。
しかしそのお祭り騒ぎのなか、スパイクはジェイミーの浮気現場を目撃。スパイクの母親アイラは病に冒されて精神が不安定。そんなアイラを支え続けるジェイミーではあるけれど、スパイクは父親の浮気が許せません。本土に変わり者の医者がいることを知ったスパイクは、アイラを連れて島を抜け出します。母親を医者に診せる気があるとは思えない父親に代わって、自分が母親に治療を受けさせるため。
という物語。ダニー・ボイル監督、アレックス・ガーランド脚本というのがウリの本作は、巷の評判はあまりよくないようですが、私は結構楽しく観ることができました。かつてはゾンビといえば走らないと決まっていたものですが、いつしか走るゾンビが登場し、本作では動きの遅いゾンビと速いゾンビ、両方出てきます。そこも可笑しい。
ジェイミー役にはアーロン・テイラー=ジョンソン、アイラ役にはジョディ・カマー。変わり者の医師ケルソンを演じるのはレイフ・ファインズ。スパイク役のアルフィー・ウィリアムズも知的で勇敢な少年を好演。最後の最後にあのジミーが大人になったのがこのジミーですかという彼が登場します。
で、まだ終わらないのですよ。続くんかい!と思わずツッコミ。はいはい、次も観ますってば。次は早めにお願いしますね。私も体力がもたなくなってしまうから。(^^;
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