『MERCY/マーシー AI裁判』(原題:Mercy)
監督:ティムール・ベクマンベトフ
出演:クリス・プラット,レベッカ・ファーガソン,アナベル・ウォーリス,カイリー・ロジャーズ,ケイリー・リース,クリス・サリヴァン,ケネス・チョイ他
AIが裁判官を務める作品といえば、中山七里の『有罪、とAIは告げた』を読んだばかり。クリス・プラットとレベッカ・ファーガソンの共演も嬉しく、この週いちばん楽しみにしていた作品だったのですけれど。TOHOシネマズなんばにて前述の『ヒグマ!!』の次に。
近未来のロサンゼルス。犯罪が増加傾向をたどるなか、AIが司法を担うマーシー裁判所が創設される。裁判にかけられた被告人は、90分以内に無罪を証明しなければ処刑されることとなる。
ロサンゼルス市警の刑事クリス・レイヴン(クリス・プラット)が目を覚ますと、マーシー裁判所の椅子に拘束されていた。AI裁判官のマドックス(レベッカ・ファーガソン)によれば、クリスには妻ニコールを殺害した容疑がかかっていると言う。有罪を認めれば直ちに処刑。無罪を証明したいなら、そのために叶えうる限りのリクエストにマドックスが応えてくれる。たとえば捜査資料の閲覧、話したい人への電話、監視カメラの確認などなど。真犯人となりそうな人物や、クリスが犯人ではない証拠を見つけることができれば、クリスの有罪率が下がって時間に猶予が与えられる。クリスはなんとか無実を証明しようと、椅子の上で奮闘するのだが……。
そうなんです。いちばん楽しみにしていた作品だったのに、なんだかイマイチでした。そもそも好感度の高そうなクリス・プラット演じる主人公がクズで。マーシー裁判所の設立に多大な貢献を果たしたクリスだけど、相棒を失ってから自暴自棄に。酒に走り、飲んでは妻に暴言を吐く。妻を殴ることはないまでも、食器を壁に投げつけるなんてことは日常茶飯事。一人娘のブリットはそんな父親に呆れていて、両親が早く離婚すればいいと思っています。こんな男が逮捕されてどこが気の毒だと思えましょうか。
しかしまぁしばらくすると、いちばん犯人じゃなさそうな人が犯人だろうという予測も立ち、今はクズでもさすがに死刑となるのは気の毒に思えてくる。感情は持たないはずのマドックスも学習しているのか、クリスの勘や刑事としての本能を信じるように。結局クリスとマドックスが協力して真相を突き止めるのは良いというのか、当然の流れですね。動けないクリスに代わって動く女刑事ジャッキー・ディアロ役のケイリー・リースって、元プロボクサーで、女子世界スーパーライト級の王者なんですと。道理でいかつい。
スケジュール的に合ったMX4D版で鑑賞しましたが、MX4Dで観る意味はまったくありません。その点も残念。3Dのほうがまだ良いかも。
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