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『韓国ミュージカル ON SCREEN エリザベート』

『韓国ミュージカル ON SCREEN エリザベート』
演出:パク・ジェソク
出演:オク・ジュヒョン,イ・ヘジュン,イ・ジフン,ギル・ビョンミン他

先月の三連休の中日、NGKの夕方の回を取っていました。その前に何か観るものはないだろうかと物色。なにしろどこの劇場も『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』一色で、それ以外にかろうじて上映している作品はほとんどすでに観たものばかり。と思ったら、あら、こんなのがあるじゃあないか。韓国映画はずっと前から好き、K-POPにハマったのはごく最近(といってもほぼBTSのみだけど)、でもミュージカルは知らないよ。観てみることにしようと、大阪ステーションシティシネマへ。

すっごい人気なんですね。観ようと決めたのがオンラインチケット販売開始の日の朝。21:00に発売だと知って映画のハシゴの合間にちょうど買えるやと思っていたのに、買うのを忘れる。帰宅した深夜に思い出して慌てて購入しようとしたら、えっ、もう最前列しか残っていないのですけれど。ナメていてすみません。最前列の端っこ席を押さえました。

ブロードウェイとは異なる作風のミュージカルを」という想いで始められたウィーンミュージカル。その代表作品がこの『エリザベート』なのだそうです。ミヒャエル・クンツェが脚本と歌詞、シルヴェスター・リーヴァイが作曲と編曲を担当し、初演は1992年にウィーンにて。日本では1996年に宝塚歌劇版、2000年に東宝版の公演がおこなわれて今も大人気。韓国ではパク・インソン、キム・ムンジョン、クォン・ウンアが韓国語の作詞をして2012年に初演、その後も繰り返し上演されているとのこと。本作は2022年の公演版で、2024年に映画館にて公開された作品

オーストリア皇妃エリザベート(オク・ジュヒョン)を暗殺したとされるルキーニ(イ・ジフン)の語りによって話は進められます。100年前のことだというのに今もまだ暗殺の動機を厳しく問い詰められるルキーニが、エリザベート自身が望んだことであり、彼女は“死(トート)”(イ・ヘジュン)とこそ愛し合っていたのだと答えます。

舞台は19世紀半ばへと遡る。オーストリア皇帝フランツ(ギル・ビョンミン)のもとへと嫁いで皇后となったエリザベートを待っていたのは、フランツの母親で皇太后のゾフィー(ジュア)との確執。どこへ行こうが自分は自分、いつまでも自由でありつづけられると思っていたのに、皇太后がそんなことを許さない。娘が生まれると勝手に自分と同じゾフィーという名前をつけるわ、エリザベートに子どもの世話をさせないわ。

このまま皇太后の言いなりになるものかと誓うエリザベートは、自分をハンガリー遠征に同行させたいならば皇太后から娘を取り返すことが条件だとフランツに言い、フランツもそれを飲みます。嫁が姑に勝利した初めての瞬間ではありますが、娘が病死してしまう。悲しみの淵に立つエリザベートは、やがて息子ルドルフを授かるも、またしても姑に息子を取り上げられることになってしまうのでした。

『エリザベート1878』(2022)を観るまではエリザベートなる人がどういう人なのかもよく知らなかったほどですから、どこ版のミュージカルも未見でした。観るまではなんでこんなに人気があるのと思っていましたが、これは面白いですねぇ。当たり前のことですが、キャストはみんな歌が上手い。ルキーニは観客を楽しませる役目も担っていて、手の届きそうなところまで降りてきてくれる。みんな舞台化粧ゆえ素顔が男前かどうか知らんけど、たぶん男前でしょ!? ルドルフ役のチャン・ユンソクを調べたところ、アイドル顔

途中10分間の休憩を挟み、とても楽しかった3時間弱。ほかの演目もぜひ観たい。

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