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『安楽死特区』

『安楽死特区』
監督:高橋伴明
出演:毎熊克哉,大西礼芳,加藤雅也,筒井真理子,板谷由夏,下元史朗,鳥居功太郎,山崎翠佳,海空,影山祐子,外波山文明,長尾和宏,くらんけ,友近,gb,田島令子,鈴木砂羽,平田満,余貴美子,奥田瑛二他

MOVIXあまがさきにて、前述の『終点のあの子』の次に。

監督は『夜明けまでバス停で』(2022)や『桐島です』(2025)の高橋伴明監督。原作は終末期医療の重要性を訴えつづける医師であり作家である長尾和宏の同名小説。彼の著作『痛くない死に方』(2020)を映画化したのも同監督です。

安楽死法案”が可決された近未来の日本。若年性パーキンソン病を患うラッパーの章太郎(毎熊克哉)とその恋人でジャーナリストの歩(大西礼芳)は安楽死に大反対。コロナワクチン接種の影響もあって症状が進んだ章太郎が余命半年を宣告された今、安楽死を望んでいると見せかけて安楽死特区の施設に入居すれば、特区の実態を告発できるだろうと考える。しかし、病が進行するにつれて心情に変化が現れて……。

安楽死を望むからと言って誰でも認められるわけではありません。まずそれが本人の意思でなければならないし、耐えがたい心身の痛みを伴っていることも条件のひとつ。章太郎のほかに入所しているのは、末期癌に苦しむ63歳の男性(平田満)と認知症と診断された元漫才師の女性(余貴美子)。前者と離婚を考えていた妻(筒井真理子)は、夫が末期癌だと知らされて別れられなくなります。後者は記憶がすべて失われる前に死にたいと切に願う。条件をクリアして入居が叶ってもすぐに安楽死できるわけではなく、奥田瑛二加藤雅也板谷由夏らが演じる医師と何度も面談をおこないながら、本当に安楽死したい気持ちが変わらないかを確かめられます。

エンドロール後に長尾医師とかつて安楽死を望んでスイスへと渡った女性の対談が収められています。30歳で安楽死を決めたけれど、父親が泣いて泣いて結局安楽死をやめたそうです。死にたいエゴと死なせたくないエゴ。難しい。やっぱり、自分では何もできなくなる前に死にたいかな。

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