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『事故物件ゾク 恐い間取り』【前夜祭舞台挨拶ライブビューイング】

『事故物件ゾク 恐い間取り』
監督:中田秀夫
出演:渡辺翔太,畑芽育,山田真歩,じろう,加藤諒,金田昇,諏訪太朗,佐伯日菜子,ますだおかだ,なすなかにし,河邑ミク,大島てる,田中俊行,亀本ゆず,笹原妃菜,櫂作真帆,森直子,笹原妃栞,正名僕蔵,滝藤賢一,吉田鋼太郎他

封切り日の前日に舞台挨拶のライブビューイングと先行上映があったので、109シネマズ大阪エキスポシティへ。『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』に押されて、本作以外に未見の作品がないんだもの。

事故物件住みます芸人を名乗る松原タニシによるノンフィクション『事故物件怪談 恐い間取り』がベストセラーを記録。中田秀夫監督が亀梨和也を起用して映画化したのが『事故物件 恐い間取り』(2020)。観ていないんですよねぇ、私。5年前はすでにうんと怖そうなホラー映画にも手を出していたはずですが、どうしてこれはスルーしたのでしょう。それより前に『残穢 住んではいけない部屋』(2015)なんかは観ているくせに。中田監督は『リング』(1998)のイメージが強すぎて怖いから敬遠したような気がします。

本編の前に舞台挨拶。中田監督と原作者の松原タニシ、演者からは渡辺翔太と畑芽育吉田鋼太郎が登壇。翔太くんが登場したさいに黄色い声援が飛ばなかったことに対して、「僕、Snow Manですよ!」と言っていたのが可笑しかったですね。それぞれ作品内容に合わせた衣装で登壇したとのことでしたが、芽育ちゃんのメイクはいつになく大人びていて、いつもの彼女のほうが可愛らしくて好きだなぁと思うのでした。翔太くんは「田舎から出てきた垢抜けない男の役」が難しかったらしく、「垢抜けない人間が垢抜けて行くことはできるけれど、もともと僕みたいな垢抜けた人間が逆方向に行くのは無理」だとか。イケメンを抑えようとしているところが演技にも出てしまうそうです(笑)。最近観た舞台挨拶のなかでは格段に楽しかった。

さて、本編。

九州在住の桑田ヤヒロ(渡辺翔太)は長らく勤めている会社の社長(滝藤賢一)から後継者として考えていると言われた折、自分が昔からタレントになりたかったこと、今どうしてもそれにチャレンジしたいことを伝えて退職する。何を馬鹿なという顔をした社長ではあったが、東京に行くならばこの人を頼れと言って1枚の名刺を差し出してくれた。名刺に名前のある藤吉清(吉田鋼太郎)を訪ねてタレント志望だと話すと、事故物件住みますタレントとして活動するように命じられる。

不動産屋の営業マン(じろう)から事故物件をいろいろ見せられ、とりあえず選んだのは自殺者が出た部屋で、まともなクリーニングも入っていないから家賃3万円を切る安さ。ここで一日中カメラを回し続けることを始める。するとしばしば怪奇現象に見舞われるようになるが、これもタレントになるためなら仕方がない。そうこうしているうちにエキストラの仕事が入り、その先で女優だという春原花鈴(畑芽育)と出会ってイイ感じに。ところが、ヤヒロの部屋にやってきた花鈴は異変を察知して……。

2軒目は幽霊が出ると噂の鄙びた旅館でのロケ。主人を演じる正名僕蔵を見て『死に損なった男』を思い出して笑う。まさに彼は幽霊の役を演じていたわけですから。3軒目はやはり幽霊が出入りするらしいシェアハウス。ルームメイト役は加藤諒と金田昇で、後者が霊に取り憑かれます。4軒目の花鈴とヤヒロが暮らす家で花鈴の秘密が明らかに。

映像と音で怖がらせる。ホラーを観るときの私は怖くて目を瞑っている時間も多いですが、中田監督のホラーは目を閉じていても耳から入る情報だけで十分怖い。でも良いホラーだったかと聞かれたら、うーむ。最後もちょっと切なくて良い終わり方だと思いきや、嫌な感じで終わるし。あっ、そう、結局それで終わるのねと残念な気持ちに。ホラーも切ないのがいいのになぁ。

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