『ロマンティック・キラー』
監督:英勉
出演:上白石萌歌,高橋恭平,木村柾哉,中島颯太,髙橋ひかる,上坂樹里,森香澄,本多力,藤堂日向,内藤秀一郎,豊田裕大,藤原丈一郎,佐藤大樹,與那城奨,竹財輝之助,伊藤俊介他
声の出演:津田健次郎
半月ぶりに箕面キューズモールへ行ったら、駐車場がナンバー読み取り式に変わっていました。休日の出庫にかかる時間が軽減されて良いことだろうけれど、109シネマズ箕面で映画を2本以上観ても1本しか駐車サービスを受けられないのは変わらず。ハシゴするときは一旦出庫しないと駐車料金無料にはなりません。同じ109シネマズでもエキスポシティは平日終日駐車料金無料だし、休日でもハシゴすれば最大サービス分の5時間を無料にしてくれます。TOHOシネマズは伊丹も西宮も観た本数分つけてくれる。イオンシネマ茨木は平日の16時以降ずっとタダ。ホント、109シネマズ箕面の駐車サービスだけは許しがたい。
さて本題。原作は百世渡(ももせわたる(♀))の同名漫画。ウェブコミック配信サイト『少年ジャンプ+』で2019年から約1年間連載された作品なのだそうです。監督は若手人気アイドルを起用するのが上手な英勉。
ゲームオタクの女子高生・星野杏子(上白石萌歌)。ゲームの傍らにチョコレートがあって飼い猫の“モモヒキ”がいてくれさえすれば、あとは何も要らないと思っている。杏子にとって恋愛なんて無駄の極み。そんな杏子の前に魔法使いのリリ(髙橋ひかる)が現れ、杏子に何が何でも恋愛してもらわないと困るのだと言う。リリ曰く、少年少女に夢と希望を与えて生まれる純粋な心こそが魔法界存続のためのエネルギーなのに、人間界の少子化のせいでエネルギーが不足。少子化の原因が男女の恋愛機会の減少にあると考えた魔法界は杏子に白羽の矢を立て、恋愛のお膳立てをしようとしているのだ。
一定期間内に杏子が恋愛すれば魔法界はエネルギー確保の目処が立って万々歳。自分の生活をじゃまされたくない杏子はいつもの日々に戻すべく、絶対に恋愛しないと決めるが、リリはあの手この手を使って次々とイケメンを杏子の前に繰り出してくる。まずは転校生の香月司(高橋恭平)。司が入居していたマンションが暴風に遭って損壊し、部屋が余っている杏子の家に同居することに。続いて幼なじみの速水純太(木村柾哉)が幼少期から大変身を遂げた爽やか野球部男子となって登場。さらにはどこぞの富裕国の国王になる身らしい小金井聖(中島颯太)まで現れて、それぞれからアプローチを受けた杏子は大弱りで……。
最初の30分はあまりにしょうもなくて、これは今年のワースト級だなと思いながら観ていました。とにかく上記のイケメン男子3人が出そろうまでは、異世界のイケメンがいろんなところから飛来して、ファンタジー色が強すぎる。アホくさと思って退場を考えましたが、どれほどしょうもないか最後までとりあえず観ることに。そうしたら途中からはまずまず面白くなりました。杏子と3人の男子、そしてクラスメートたちが『かぐや姫』を演じることになり、当日の舞台へ司をストーキングする女子・岸優花菜(森香澄)が武装集団を引き連れて襲撃に訪れます。みんなして司を守るところはがっつり青春。
ウィキを読んだら、原作からずいぶん改変されている部分もあるような。聖は国王なんかじゃなくて普通の金持ちセレブ男子のようですし、異世界から飛来するイケメンたちやジバニャンも原作に登場するのでしょうか。私がついていけなかった部分が全部映画オリジナルの設定だったりして。確認のために原作を読むなんてことはないけれど、ちょっと興味があります。
『エターナル・サンシャイン』を観た翌日だったから、恋愛の記憶を消すことについて考えたりもします。辛い恋でもやっぱり記憶は残しておきたくないですか。
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