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『ブロークン 復讐者の夜』

『ブロークン 復讐者の夜』(英題:Nocturnal)
監督:キム・ジンファン
出演:ハ・ジョンウ,キム・ナムギル,ユ・ダイン,チョン・マンシク,イム・ソンジェ,ホ・ソンテ,イ・ソル,ソ・ヒョヌ,キム・チャンヒョン,パク・ジョンファン,チャ・レヒョン,チョン・ジェグァン他

韓国作品を観るならキノシネマ心斎橋。前身のシネマート心斎橋の路線を引き継いでくれているのは嬉しいこと。しかし北摂の劇場でも上映してくれたら仕事帰りにしんどい思いをしながらミナミまで行かなくていいのですけれど。そう上手いこと私の観たい作品ばかりが北摂のシネコンではかかりませんねぇ。

やくざ者だったミンテ(ハ・ジョンウ)は出所して以来なりを潜めていたが、ある晩、弟のソクテ(パク・ジョンファン)から「やらかしてしまった」という連絡を受ける。後日ソクテが遺体となって発見され、ミンテはソクテが誰になぜ殺されたのかをつきとめようと調べはじめる。事情を知っているとおぼしきソクテの内縁の妻ムニョン(ユ・ダイン)は幼い娘を連れて姿を消し、居所を探していたミンテは、ベストセラー作家ホリョン(キム・ナムギル)にたどり着く。ホリョンの小説はまるでソクテとムニョンをモデルにしたかのような話で、登場人物の男性が死ぬことを予知している。ミンテがムニョンを追う一方でホリョンもムニョンを探しているらしく……。

すごく面白そうだったし、実際面白かったのですが、かなり消化不良。できの悪い弟を溺愛する兄は、弟のためなら何でもします。もともと服役していた理由も弟を痛めつけた相手を半殺しにしたから。その弟がどうやら内縁の妻を虐待しているようなのです。ハ・ジョンウ演じる男なら、いくら弟でもこんなゲス野郎は野放しにしておかないように思うのに、ただただ内縁の妻を追い詰めるばかり。きっと真相は別なんだわと期待していたのに、結局ミンテが復讐しまくって終わりという展開で。小説の謎についても真実が語られるだろうと思ったら、何にもないんだもの。

韓国が誇る2大スターとのことだけど、キム・ナムギルのことはほとんど知りません。『クローゼット』(2020)以来2度目の共演と聞いて、ホラーだと思わずに観に行ったらめちゃめちゃ怖かったやつに出ていた人だと思い当たる。こんなスターの共演だから、本国では公開初日に相当な観客動員数を記録し、公開前から世界各国での上映が決まっていたそうな。でも、評判倒れになるんじゃないでしょうか。見どころは無敵のミンテ、ハ・ジョンウだけ。ミナミまで行ったのにさっ。

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