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『ブルームーン』

『ブルームーン』(原題:Blue Moon)
監督:リチャード・リンクレイター
出演:イーサン・ホーク,マーガレット・クアリー,ボビー・カナヴェイル,アンドリュー・スコット,ジョナ・リース,サイモン・デラニー,キリアン・サリヴァン,ジャイルズ・サリッジ,パトリック・ケネディ,デヴィッド・ロウル他

TOHOシネマズなんばで『スペシャルズ』を鑑賞後、その5分後に上映開始の本作を観るためになんばパークスシネマへ。5分じゃ絶対無理なので、本編に間に合うように走りました。ぎりセーフ。

リチャード・リンクレイター監督が好きです。特に『6才のボクが、大人になるまで。』(2014)は永遠に忘れない。そんなリンクレイター監督がしょっちゅう主演に起用してきたイーサン・ホークが本作でも主演。ブロードウェイで多くの楽曲の作詞を手がけたロレンツ・ハートの晩年を描いており、1895年生まれの彼が48歳だった1943年に路上で倒れこむシーンから始まります。

その前年の1947年。長年ハートと組んで数々のヒット曲を世に送り出してきた作曲家リチャード・ロジャースは、遅刻の常習犯で酒を飲んでは奇行に及ぶハートを見限り、作詞家オスカー・ハマースタイン2世と組んでミュージカル『オクラホマ!』に臨む。その初演日、劇場に足を運んだハートは最後まで観ることなく立ち去り、ひとり馴染みのバーに入る。もうしばらくすれば、ロジャースとハマースタイン、そしてふたりを賞賛する客たちが祝宴のためにここへやってくるはず。それまでの間、バーテンダーのエディ相手にしゃべり続けるハート。同じくひとりで来ていた先客が作家E・B・ホワイトであることに気づくと、ホワイトの隣に席を移り、今度はホワイト相手に話しはじめる。

ハート役のイーサン・ホークは、よくもこれだけの台詞を覚えられたなぁと驚くほど、ずっとしゃべりっぱなし。マーガレット・クアリー演じる20歳の女子大生エリザベスにのぼせ上がり、「今夜」に期待する様子は哀れで痛々しい。本作はそのエリザベスとハートの文通記録に基づいているのだそうです。

ホワイト役のパトリック・ケネディはなんと穏やかな顔と声の持ち主なのでしょう。彼は、私も子どもの頃にくりかえし読んだ『シャーロットのおくりもの』の著者ですね。のちに彼が『スチュアート・リトル』を書くことになったヒントがハートとの会話の中にあることも知れて面白い。

ただひたすらしゃべるハートは病んでいるとしか思えず、相当ウザい。ウザいけれど、ホワイトやエディ(ボビー・カナヴェイル)、ピアノ弾きのリフキン(ジョナ・リース)との会話には、映画や小説やミュージカルなどさまざまな話題が含まれていて聞き入ってしまいます。タイトルに「!」が付いている作品は駄目だという持論なんかも笑いました。実在する作品や人物などについてのそういった話が面白かった。このイーサン・ホークの髪型は絶対好きになれないけど。(^^;

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