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『ブラックフォン2』

『ブラックフォン2』(原題:Black Phone 2)
監督:スコット・デリクソン
出演:メイソン・テムズ,マデリーン・マックグロウ,ミゲル・モーラ,デミアン・ビチル,ジェレミー・デイヴィス,アリアーナ・リバス,マエフ・ビーティ,グレアム・アビー,アナ・ローア,イーサン・ホーク他

吉本新喜劇を観る前にTOHOシネマズなんばにて2本。その1本目は『ブラック・フォン』(2021)の続編。それほど客が入っていた記憶はないので、続編を製作するほどヒットしたのかと驚きました。監督は前作に引き続きスコット・デリクソン。前作でイーサン・ホーク演じる連続殺人鬼に誘拐された少年たちのうち、唯一生還した少年をそのままメイソン・テムズが演じています。

連続殺人鬼グラバーに誘拐された少年フィニーが生還したのは4年前のこと。フィニーは監禁されていた部屋にあった不思議な黒電話を通じて、殺された少年たちからアドバイスを受けたおかげでグラバーを殺害して脱出することができたのだ。しかし、高校生になった今もあのときの恐怖は消えず、かといってそれを言ったところで周囲にわかってもらえるはずもない。殺人鬼を倒した少年としてからかわれるとつい喧嘩してしまい、友だちはひとりもいない。

一方、フィニーの妹グウェンもまた、フィニーが監禁されていた場所を夢で見て当てた少女として有名に。そのせいで学校で魔女などと揶揄されている。そんなグウェンに想いを寄せるアーネストは、グラバーに殺された少年ロビンの弟。フィニーが生還できたのはロビンのおかげでもあるのだが、妹に言い寄るアーネストを好意的な目では見られないフィニー。

ある日、亡き母ホープから電話がかかってくる夢を見たグウェン。以降悪夢にうなされるようになり、これはただの夢ではないと思いはじめる。父テレンスと結婚する前のホープがアルパイン湖畔のキリスト教系キャンプでカウンセラーをしていたことを知ったグウェンは、謎を解き明かすためにアーネストと共にキャンプへ乗り込むことに。アーネストだけに任せるわけにはいかないと、フィニーも一緒に向かうのだが……。

湖畔のキャンプといえばなんとなく夏ですが、彼らが訪れるのは冬。キャンプ参加者の世話をするという建前だったのに、大雪で道という道が閉ざされます。参加者のみならずカウンセラーもわんさか来るはずだったキャンプ自体が中止になり、それを知らずにやってきたフィニーら3人と、ここで暮らす経営者のアルマンドとその姪マスタング、職員のケネスとバーバラのみが滞在中。

続編のほうが面白さが下がる場合が多いけれど、これは続編のほうが断然面白い。グラバーは死んだはずなのにその魂は残っていて、フィニーやグウェンを苦しめ続けます。なぜ魂が残っていられるのかというと、少年たちが恐怖に震える気持ちがグラバーの糧になっている。ちょっと無茶な設定だとは思いますが(笑)、未発見の少年たちの遺体を見つけることができたら、そのときがグラバーが本当に死ぬとき。死んでからもグラバーに怯えることを余儀なくされている少年たちは、自分たちの遺体を見つけて成仏させてほしいと、フィニーとグウェンに助けを求めているのですね。

子どもたちの前では明るく振る舞っていても、妻を自死させてしまったと悔いるテレンス(ジェレミー・デイヴィス)。一旦閉鎖されたキャンプを自ら買い取って少年たちの遺体を必ず見つけると遺族に約束して頑張ってきたアルマンド(デミアン・ビチル)。おっちゃんたちがいい味を出しています。あと、マスタング役のアリアーナ・リバスが美人♪

これでホンマに死んだやろ、グラバー。また復活とかやめてやとエンドロールが終わるまで見守りました。続編はないみたい。よかった(笑)。

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