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『スペルマゲドン 精なる大冒険』

『スペルマゲドン 精なる大冒険』(原題:Spermageddon)
監督:トミー・ウィルコラ,ラスムス・A・シヴェルトセン
声の出演:ラランド・ニシダ,大橋彩香,福原かつみ,天沢カンナ他

休暇を取って郵便局→老健→なんばパークスシネマへ。珍しいノルウェーのアニメ作品で、これも字幕で観たかったけど、どこの劇場も吹替版しか上映していません。観てみれば、吹替版のほうがわかりやすかっただろうと思います。そしてこれを吹替版にするのはかなり大変だったろうとも思う。偉い。

精子を擬人化した作品といえばすぐに思いつくのが『ウディ・アレンの誰でも知りたがっているくせにちょっと聞きにくいSEXのすべてについて教えましょう』(1972)。てか、これしかありませんよね。アニメのほうが生々しくなくて良いような。だけどこりゃ日本の子どもには無理だ。いかにも性教育がさかんな北欧の作品かと。

高校生男子イェンスの体内では、無数の精子が今か今かと出番を待っている。その機会を待つ間に、精子諸君の心構えに関する授業もある。精子のひとりであるシメンは大の勉強好き。教授が精子と卵子以外について学ぶのは邪道かのように話すのが腑に落ちず、人体そのものについて知るべきだと思うが、そんなシメンを教授は落ちこぼれ扱い。

一方、イェンスは、親抜きで友人たちと過ごす夏休み、1年ぶりにリサと会ってドキドキ。リサのほうも今夏は初体験の予感を持ってやってきたらしく、ふたりは部屋を抜け出してまさにそのときが目前に迫るのだが……。

面白いです。卵子と結ばれる確率は10億分の1。その競争に勝つべく、武装して臨む精子もいます。仲良し3人組の精子は、三つ子として生まれるチャンスを狙って並走。この若さで妊娠は避けたいリサは、当然のことながらイェンスにコンドームの装着を求め、行為後は殺精子剤を塗り、アフターピルも服用する。コンドームの壁を突き破ろうとする精子が凄いです(笑)。

精子は男性に限らないのも面白いとこ。男女の精子でどちらかが想いを寄せているなんてシーンもあり、女精子が男精子にプレゼントしようとするのがホームメイドのイカケーキとか。シメンは一生イェンスの体内にいてもいいと思っていますが、ここから一刻も早く脱出したい精子などは「こんなぎゅうぎゅう詰めのイカ臭いとこ」と言ったりも。

個人的には『はたらく細胞』(2024)よりずっと面白くてオススメです。人体がどうなっているのかわかっていいやんと思ったけれど、「人体のつくりはこうはなっていません」とエンドロールに注釈が出るのも笑った。

いや~、やっぱり凄いわ、北欧の性教育って。男性の体内では精子がフェスを開催していて、フライングVを弾き倒しているところを想像したら、楽しくないですか。あ、それは性教育と関係ないか。(^^;

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