『シャッフル・フライデー』(原題:Freakier Friday)
監督:ニーシャ・ガナトラ
出演:ジェイミー・リー・カーティス,リンジー・ローハン,ジュリア・バターズ,ソフィア・ハモンズ,マニー・ハシント,マーク・ハーモン,チャド・マイケル・マーレイ,マイトレイ・ラマクリシュナン,X・マヨ他
声の出演:唐沢潤,小笠原亜里沙,本渡楓,伊藤彩沙,竹内栄治,原康義,浪川大輔,島田愛野他
MOVIXあまがさきにて前述の『侵蝕』とハシゴ。字幕版の上映劇場が少なく、上映回数も1日1回とかだったので、吹替版で妥協するしかありませんでした。
『フォーチュン・クッキー』(2003)の続編。20年以上経って何をいまさら続編なんて作っとるねんと思わなくもないですが、致し方がないですよね。当時17歳だったリンジー・ローハンはまだ3歳のときに子役としてデビュー。『E.T.』(1982)のドリュー・バリモア然り、『ホーム・アローン』(1990)のマコーレー・カルキン然り、売れに売れた子役が通る道なのか、ドラッグとアルコールに溺れる。その他いろいろとやらかしているから、続編なんて怖くて作れない。こうして無事作れたことを喜びましょう。
22年前、母娘で体が入れ替わるという世にも奇妙な体験をした母娘、テスとアンナ。ロックミュージシャンになりたかったアンナは、今は音楽プロデューサーとして活躍。シングルマザーとなる道を選び、テスの協力を得て高校生の娘ハーパーを育てている。そのハーパーはロンドンから来た転入生リリーとウマが合わず、ついに大喧嘩をしたせいで、双方の親であるアンナとシングルファーザーのリックが学校から呼び出される。恋に落ちたアンナとリックはすぐに交際を始め、婚約に至る。犬猿の仲のハーパーとリリーは、自分たちが義理の姉妹になることなど到底受け入れられず、またしても罵り合いに。また、結婚したらロンドンに移り住むという話をアンナから聞いていなかったテスは、雑に扱われると感じて憤慨する。
ある朝起きたら4人の体がシャッフルされ、アンナとハーパー、テスとリリーがそれぞれ入れ替わってしまう。この異常事態を経験済みのアンナとテスの提案で、全員が元の体に戻るまで、誰にもバレないように互いのフリをして危機を乗り切ることに。ところがハーパーとリリーは、この機会を利用して、アンナとリックの結婚を阻止しようと密かに画策して…。
前作ではテス(ジェイミー・リー・カーティス)とアンナ(リンジー・ローハン)の体が入れ替わりましたが、本作ではアンナとその娘のハーパー(ジュリア・バターズ)が入れ替わり、テスとその娘でも何でもない他人のリリー(ソフィア・ハモンズ)が入れ替わります。これがなかなかややこしい(笑)。2人が入れ替わるという話はどこの国の作品でももはや珍しくないわけで、じゃあ4人にしてしまおうとなったんじゃないかと思いますが、あれ?誰と誰が入れ替わっているんだっけと混乱し通しだった私は、やっぱり4人入れ替わるのは多すぎやな、2人のほうがわかりやすくてよかったなどと思いながら観ていました。あと、これはやっぱり字幕版を観たかった。吹替版で観ると、声にあまり差がないように聞こえて、余計にややこしくなるという。これは作品自体よりも、アタマの回転が衰えている私のせいですね(涙)。
リンジー・ローハンがイケイケの格好をするとやっぱり年齢を感じてしまいます。彼女より2歳上のスカーレット・ヨハンソンの体型とついつい比べてしまう。お尻の形とか全然ちがいますもんね(笑)。前作のほうが断然好きだったこともあり、ついつい話とは関係のないところに目が行ってしまってすみません。
ハーパー役のジュリア・バターズに目を惹かれました。『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(2019)に出演していた子役だとは知らなんだ。16歳になった今も可愛い、演技も歌も上手い。注目。
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