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『クスノキの番人』

『クスノキの番人』
監督:伊藤智彦
声の出演:高橋文哉,天海祐希,齋藤飛鳥,宮世琉弥,子安武人,田中美央,神谷明,津田健次郎,杉田智和,八代拓,上田麗奈,飛田展男,大沢たかお他

前述の『ランニング・マン』の次に、同じく109シネマズ大阪エキスポシティにて。

東野圭吾の同名ベストセラー小説をアニメ映画化。原作を読んだときの感想はこちら。伊藤智彦監督はこれまでアニメの絵コンテを担当することが主だったようで、私が観た監督作は『HELLO WORLD』(2019)のみ。そちらはあまり印象に残っていないのですが、これはどうか。

直井玲斗は母親を早くに亡くし、父親は誰だか知らない。老舗の和菓子メーカー“たくみや本舗”の工場にようやく就職してまだ1週間だというのに、金箔紛失の責任を押しつけられて解雇される。濡れ衣を着せられて悶々としていたときにキャバクラに勤めていた頃の悪友からたくみやの売上金を盗む話を持ちかけられ、うっかりそれに乗ってしまったところ、逃げ遅れた玲斗だけが捕まってブタ箱行き。

自分に身寄りなどひとりもいないと思っていたのに、玲斗の母親の異母姉、つまり伯母の柳澤千舟が現れる。千舟は大企業“ヤナッツ・コーポレーション”の顧問。玲斗の弁護士費用等をすべて払って釈放させる代わりに“クスノキの番人”となるように命じられる。クスノキの番人とは、柳澤家が所有する月郷神社の管理人となり、不思議な言い伝えのあるクスノキを守るのが役目で……。

昔ほど心に突き刺さる東野圭吾の著作に当たらなくなってから何年にもなります。本作を読んだときも、それなりには良かったけれど以前の切なさはないなぁと思っていました。その映画版だから、たいして期待していなかったおかげなのでしょうか、意外と切なかった。こんなアニメ映画化もありですね。

満月の夜と新月の夜、血縁関係にある者がそれぞれに預念と受念をおこなう「祈念」。クスノキに想いを預け、その想いを受け取るのです。念じたことだけが届くのではなく、その人の人生すべてを見せられることになるから、受け取り手は時に抱えきれない場合もある。今さらですが、こんなことを思いついた東野圭吾はやっぱり凄いのかなと思う。

音楽がデカすぎたり(私の耳の問題か!?)、ここでラップはちょっと違うと思ったり、いろいろと腑に落ちないことはあります。でも東野圭吾を久々に良いと思ったのは確か。

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