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『さよならはスローボールで』

『さよならはスローボールで』(原題:Eephus)
監督:カーソン・ランド
出演:キース・ウィリアム・リチャーズ,ビル・“スペースマン”・リー,クリフ・ブレイク,ウェイン・ダイアモンド,ジョー・カスティリョーネ他
声の出演:フレデリック・ワイズマン

クライマックスシリーズの第4戦がなくなった日にテアトル梅田で4本ハシゴの2本目。

野球好きだもの、絶対に観たくなりますよね。すごく楽しみにしていたこの日の本命、アメリカ/フランス作品。監督は本作が長編デビューとなるカーソン・ランド。

田舎町の野球場を取り壊して、跡地に中学校を新設することが決まる。草野球だけが楽しみだった男たちは、長年親しんだこの野球場で最後の試合をするために集まる。

これだけの話なんです。オッサンたちが草野球をするだけ。予告編を観たとき、ただそれだけでも楽しそうだと思いました。が、こんなに退屈な作品だとは。(T_T)

別に野球が上手いわけじゃない。むしろ下手くそなオッサンたちは、一生懸命野球するわけでもありません。ビール缶を持ち続けるピッチャーは、途中でベロベロに酔っぱらってもう投げられないと言う。まだ明るいうちになくなるシャトルバスに乗りたいからと帰る審判たち。審判がおらなんだら試合でけん、車に積んである上等の肉をやるから帰らんといてくれと頼んでも駄目。

代わりに審判を務めてくれることになったのは、この草野球をいつも観に来ている別のオッサン。毎回丹念にスコアを付けているらしく、たぶんこのオッサンがいちばん野球に詳しいでしょうね。しかしいつもフェンス越しに観戦しているこのオッサンは、決してグラウンドの中には入ろうとしません。

たいしてやる気もないくせに最後まで試合をすることに固執。だけど照明費用もケチったせいで、薄暮から夜になるとほぼ誰も見えない状態に。それぞれの車のライトを点けてフィールドを照らす。遠く離れた記者席からストライクかボールかの判定をする審判のオッサン。結局押し出しフォアボールで勝敗が決着。

今までに観た野球映画の中でいちばんつまらなかった。イケメンでもないオッサンたちがダラダラと野球するのを眺めているのはムリっ。

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