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『あの夏、僕たちが好きだったソナへ』

『あの夏、僕たちが好きだったソナへ』(英題:You Are the Apple of My Eye)
監督:チョ・ヨンミョン
出演:ジニョン,ダヒョン,ソン・ジョンヒョク,キム・ヨハン,イ・ミング,イ・スンジュン,キム・ミンジュ,パク・ソンウン,シン・ウンジョン他

北新地昼呑みの前に1本。大阪ステーションシティシネマにて。

ギデンズ・コー監督の台湾作品『あの頃、君を追いかけた』(2011)は山田裕貴主演で日本でも2018年にリメイクされました。作品自体も大好きでしたし、この邦題は秀逸だと思っていたので、どこ版リメイクも同じ邦題でよかったんじゃないのという気がしなくもない。オリジナルとこの韓国版リメイクの英題は同じですから。ちなみに英題の“You Are the Apple of My Eye”の意味は「あなたは私の大切な人」。これが邦題だとしたら駄目ですよね。それに比べると『あの夏、僕たちが好きだったソナへ』でよかったかなと思います。同じ邦題の作品がいくつもあったら、それはそれでややこしいし。

監督はこれが長編デビュー作となるチョ・ヨンミョン。主演はK-POP男性アイドルグループ“B1A4”のジニョン女性アイドルグループ“TWICE”のダヒョン。ジニョンが『僕の中のあいつ』(2018)で主演したさいに父親を演じたパク・ソンウンが本作でも父親役。こう何度も親子役を演じられると、本当の親子に見えてきます(笑)。ジニョンファンなのかダヒョンファンなのか、お盆休み中の朝イチの回から大入り。あ、私の場合はお盆休みではなくて全館停電の日でした。

高校生のジヌ(ジニョン)は勉強が嫌いで悪友たちとバカばかりやっている。男子高校生の三大欲のうち、食欲しかないドンヒョン(キム・ヨハン)、睡眠欲のみのビョンジュ(イ・スンジュン)、いつも勃起しているテワン(イ・ミング)。シュッとしたソウルからの転校生ソンビン(ソン・ジョンヒョク)は彼らに冷ややかな視線を送るも、なんだかんだで一緒につるんでいる。彼らが一様にして恋い焦がれているのが同級生のソナ(ダヒョン)。ソナに興味のないふりをしているジヌも、本当はソナのことが気になって仕方がない。学級委員で優等生で美人のソナは誰も手を出せないマドンナだが、彼女のおちゃらけた親友ジス(キム・ミンジュ)のおかげでかろうじて友人でいられる。

こんな彼らの何年間かを描いています。なんちゅうことはない物語なのに、ニヤニヤしたりしんみりしたり、そうだよね、青春ってこういうものだよねと思わされる。好きなだけでは上手く行かない恋。これを観て自分の初恋を思い出す人も少なくないのではないでしょうか。

オリジナルを観たのが2013年、日本版リメイクを観たのが2018年ですから、オチを忘れていました。観て思い出す、私がこのシーンをどれだけ好きだったかを。アホやろと笑いながら切なくてウルッとするシーンです。きっとどこの国でリメイクしても切ない。初恋ってそんなもの。

そうそう、みんなが夢を語るとき、ジスがアイドルになってチョン・ウソンの彼女になりたいという台詞にも笑った。今も昔もチョン・ウソンはカッコイイもんなぁ。

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