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『禍禍女』

『禍禍女』
監督:ゆりやんレトリィバァ
出演:南沙良,前田旺志郎,アオイヤマダ,髙石あかり,九条ジョー,鈴木福,前原瑞樹,平田敦子,平原テツ,斎藤工,田中麗奈他

公開初日、109シネマズ大阪エキスポシティにて、前述の『ほどなく、お別れです』の後に。

言わずと知れた人気芸人ゆりやんレトリィバァが監督デビューを飾った作品。脚本を担当したのは、ナメていた『ヒグマ!!』が意外と面白かった内藤瑛亮。私はゆりやんの芸を面白いと思ったことがありません。だけど、海外にも進出していろんなことに挑戦する姿勢は凄いと思うし、応援したいとも思っています。しかし予告編を観て「こりゃ私はたぶんアカンな」と思ったから、これを先に観てその後『ほどなく、お別れです』という順番で観たいと思っていました。上映スケジュールの都合でそれは叶わず。観終わってから思う、こんなことなら『ほどなく、お別れです』を観てすぐに帰りゃよかった(泣)。

老若問わず男性が眼球をくり抜かれて死亡するという事件が頻発。美大生の早苗(南沙良)は、片想い中の宏(前田旺志郎)が瑠美(アオイヤマダ)に夢中だと知って面白くない。ふたりのデートの様子をこっそり探っていると、宏が何者かに殺されるところを見てしまう。瑠美からは早苗こそが犯人ではないのかと疑われるが、あれは噂の“禍禍女”の仕業に違いない。

禍禍女は、好きになった男性を決して離さない。「スキ スキ ダイスキ」とつぶやき続けてのしかかると、眼球をくり抜いて死に至らしめる。禍禍女について調べはじめた早苗は、その正体がかつて好きだった男子から酷い仕打ちに遭って自殺した女子高生・百合子の霊だと言われていることを知る。早苗が百合子の実家を訪ねてみると……。

こうして書いていると、「好きだった相手を殺した犯人に復讐を誓う一途なヒロイン」みたいに思えますが、早苗はそんな可愛らしい女性ではありません。瑠美のことを「ブスのくせして」と蔑み憎んでいます。自室には宏の写真やら絵やら宏を模した彫刻やらを飾り立て、宏の部屋に忍び込んで細工する。怖い以外の何物でもないストーカー女です。彼女の発する言葉は下品そのもの。よくも南沙良にこんな台詞を吐かせたものだと思うと同時に、それがハマっている彼女は私が苦手だった『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』(2017)のときの彼女。『愛されなくても別に』(2025)の彼女が好きなんだけどなぁ。でもどんな役にもハマるってことは、上手なんでしょうね。

ネタバレになりますが、真相は世の中の幸せそうな男を憎む、たとえそれが子どもでも恨むこじらせ野郎。禍禍女と男の相合傘を書いて神木に鎌で打ち付ければ禍禍女が現れるということを利用していました。奴に憎まれる相手がクズの場合も多いので、勝手に殺されてくれって感じですが、子どもは可哀想ですよね。それを必死で止めようとする母親役の田中麗奈に殊勲賞。目ぇから血ぃ出してご臨終の祈祷師役、斎藤工にお疲れさま。

私にとっては不快なだけで途中退場したくなる作品でした。よく最後まで耐えたものです(笑)。高い評価をしている人も多いのが面白いとこ。それは否定しません。好みはそれぞれ。でもこれを一緒に観たとして、「面白かったなぁ」という男性は決して恋愛対象にならない(笑)。

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